クリエイティビティって事

ものすごくダサかった仕事場をDIYでせっせと改装しとてもおしゃれにしました。テーマはミッドセンチュリーでシックであり、ときにはビビットであり、素敵なオフィスになりました。
くまおさんは現在3つの事業を手がけていますが、事務所にロゴマークを付けたいな〜と考えていました。
諸事情があり一つの事業のロゴマークを変更するためデザイナーに発注しており、丁度出来上がってきました。
そして、そのデザインモチーフを壁に大きく描いてみたくなったのです。結構大きいです。下に転がっているギターとの対比で大きさが分かると思います。

ロゴマークの一部を毒リンゴに見立ててパロっています。アップルのデカールで有名なイラスト絵ですよね。
ちなみに白く塗ったか壁に油性マジックで描きました。壁紙に絵を描いたことがなかったので気にしたことがなかったのですが、意外と凹凸があり絵が描きにくいです。

これだけ大きな絵を描いたのは久しぶりだったので、結構面白く数時間集中していました。
元々、絵を描いたり、工作するのは好きでした。くまおさんは建築学士ですが大学では美術の授業で胸像をデッサンしたり、高校時代は美術部でもないのに美術部に混じって美術授業を選択したり。結構美術寄りの性質を持っています。

これはなかなか伝わらない事なのですが久しぶりに思い出したので、備忘録として書いておこうと思います。
くまおさんは美術からしばらく離れるとクリエイティビティが落ちます。これは自分自身の感覚として感じるものであり、形にして説明することが難しいのですが、再度クリエイティブな感覚が戻った時に気が付きます。

「あっそういえばクリエイティビティが落ちていたな。」と。

クリエイティビティが落ちている時は思考回路の枠が知らず知らずのうちに固まっています。その枠から思考をはみ出すことは難しく、自然にブレーキがかかったり、枠を外れた大胆なアイデアは浮かんできません。クリエイティブな感覚が戻った時に、ふと思考の枠が外れる感覚があります。厄介なことに、この感覚はまるで茹でガエルのように気が付きません。気をつけようがなく、何となく思考回路が固まっていってしまいます。
気にせず忘れて徐々に薄まって行く感じです。比較対象が無いので薄まって行く事には気が付きません。

大学を出た後は営業職に付いており、すっかり美術に触れる機会がなくなっていました。その時も思考回路の枠が固まってしまっていましたが、気が付きませんでした。

昨年から再びギターを弾くようになり、これによって「あれ、くまおさんって結構クリエイティビティだったよな?最近何もしてないな?」と感じ始めました。会社の業績が軌道に乗り始めたこともあり、会社の改装を行う精神的な余裕が出てきた事も相まって、色々な作業をしている際に様々な感覚が蘇ってきました。

事務所チェアのすぐ横にいつでも手に取れるようにテイラーのアコースティックギターを吊るしてあります。

オフィスには好きな椅子を置きました。

壁には他にもギターを吊るしています。
ギターを吊るし始めた時、「メーカーのロゴマークを壁に付けたいな〜ステッカーとか売ってないかな〜」と考えていたのですが、ふと気が付きました。「売ってないなら、描けばいいじゃん!」と。
これから色々と壁に描いてみました。ちょっとやりすぎました・・・。

「そう言えば、トイ・ストーリーのアンディ(子供)の部屋の壁紙が素敵だったな〜」とふと思い出して、再現できないものかと考えました。そういうふとした事を結構覚えています。
丁度、気に入らない靴箱の側面があったのでペンキで塗って、雲を描きました。

これはクリエイティビティとは違うかな?
インスタを物理的に作ったりしました。面白くない?

そんな時にくまおさんの好きなアコギメーカーテイラーからカタログが届き、ボブ・テイラーとアンディ・パワーズに刺激されました。
ここひと月くらいの創作活動でクリエイティビティが戻ってきました。

パロディだらけですが、デザインというのは全く無の状態からは生まれません。必ず何かのまねやサンプリングから始まります。
全くのゼロから生み出せるのは極まれに存在する天才だけです。
iPhoneは革命的な製品ですが、それだって液晶画面や電話は昔から存在しておりそれらの組み合わせです。
なんでもそうですが、上手な人のまねをすると自分自身の腕も上がります。

少し話は変わって、くまおさんはいつも考えていることがあります。それは「目の前にあるこのお金をどうやったら増やすことが出来るのか?」という事です。
消費と投資の差をとても意識します。このお金の使い方は消費なのか?投資なのか?
基本的には投資をしないとお金は増えないので、投資活動を意識します。
会社のお金の使い方も同じです。小さい会社なので会社のお金はくまおさんのお財布と連結します。そこでふと思いました。

今、当社で最も重要な資産はなんだろう?そして投資対象はなんだろう?

回答はすぐにわかりました。

それはくまおさん自身です。客観的に考えた時にくまおさんレベルのスキルを有した人材は、当社のような小さい会社では採用できません。自分で言うのも何ですが、これはかなり引いて客観的に見ても間違いないと思います。そうだとすると、くまおさん自身に投資することが最も投資効率が良いという事になります。
幸いにして、自分自身のことなので何に投資すれば自分自身が喜ぶのはわかっています。

それはお金と環境です。
お金は会社の予算を立てているのがくまおさん自身なので、会社の利益に連動させて給料を上下させることが可能です。
いい時だけではなく悪いときは給料を下げます。実際に下げたこともあります。

そして職場環境です。やはり素敵なワクワクするようなオフィスで仕事をすると仕事効率が上がる気がします。
まず何より、会社に行きたくなります。
好きなギターに囲まれて仕事が出来るのは最高です。また適度なガチャガチャ感のある壁面落書きも悪くありません。
その絵を描いているのはくまおさん自身なので時間を消費してし今いますが、それは会社としてのくまおさんの働きやすさの為の投資なので有効だと自分を納得させました。

まっくろくろす出ておいで~。これも油性マジックで描いています。

こちらは半屋内の外壁です。外壁は凹凸が大きいのマジックで書くことが出来ず、白いペンキで筆を使いながら書き上げました。多分、筆の使い方にある程度慣れている人でないと描けないと思います。大体A1サイズくらいです。R2D2。

くまおさんは元々お父さんが運営している会社に入社しました。全体では7名の会社ですが、事業部を分けており、実質くまおさんとお父さんの2名での運営です。
入社翌年は赤字でした。だから給料は下げました。幸いなことに、くまおさんはアフィリエイターなので別収入があったり、仮想通貨投資が大当たりしたので総収入では増加しました。

その翌年は別事業が育って何とか黒字化し、前期も黒字化しました。今期は安定的な黒字が期首の段階で見込めたため給料をUPさせることが出来ました。
そして、会社事務所でせっせとDIYしたり、絵を描いているくまおさんをみて奥さんがお父さん言ったそうです。

「くまおさんって仕事をせずに遊んでない?」

そうですね(笑)そう見えるでしょうね。でも上記に書いたように当社の最重要資産への投資なので必要な行為なのです(笑)

でも多分理解してもらえないと思うのであえて話しはしません。
それと、最近気が付いたのですがくまおさんの仕事スピードがおそらく数倍になっています。
3年間も同じ仕事をしているの当たり前と言えば当たり前なのです。まず、精査したところお父さんがメインで運営している仕事の半分以上が不要な作業だったので削除しました。
そして、くまおさんは昔から事務仕事が早いのですが、当初に比べても速度が倍程度になっています。作業が半分になり速度が倍になったので4倍速です。

その他の別事業も、手探り状態、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる先方から自動運転モードに移行しました。
営業は商社さんが行ってくれていたり、問い合わせも基本的にはメールのみで訪問営業はしないので物理的な負担はあまりありません。
また、商品の出荷作業は協力会社がやってくれるのでそちらも今後特に作業量は増えません。

まあ、セールス拡大にあたって権利関係整理などの仕事が出てきそうですが、くまおさんの事ですから何とかするでしょう。きっと(笑)
こちらの事業に関しては事業が拡大しても、くまおさんの会社で人員拡大をする必要がない仕組み作りが出来ている為、くまおさんが突然消えない限り大丈夫です。
ウェブの知識、ステマの知識、営業の知識、行動心理学の知識があって本当に良かったです。