自分で調べてよ・・・くまおさんは何でも知っているわけではないから。

多くの人に言いたい!「もっと頭を使って自分で調べろ!」言い換えると「ググレカス」という事になってしまうのかな・・・。

仕方がない事なのかもしれませんが、くまおさんに聞く前に、もう少し各自考えてほしいのです。別にくまおさんはスーパーマンでも何でもなく普通のビジネスマンです。

とある知人がクレジットカードの審査で落ちました。
精々100万円位の与信枠があれば通るであろうクレジットカードです。この知人は過去に金融事故を起こしておりおそらくそれが原因ではないかと思います。
とはいってももう15年以上昔の話なのでそれがまだ尾を引くのかな~という気がしないでもないのですが・・・。

くまおさんは過去に経済小説にハマっていた時があり、真山仁のカゲタカに始まり黒木亮や幸田真音など数十冊単位で読んだと思います。
そんなある時高杉良の「座礁」という債権回収会社をモデルにした本を読みました。
その際の知識と、法人相手にリースやローンで商品を購入してもらう仕事の知識がドッキングして多少は金融情報に詳しくなりました。

リース会社担当者
「くまおさんから送ってもらったお客様なんですが・・・審査NGです。すみません・・。」
くまおさん
「え~なんでダメなの?理由は?」
リース会社担当者
「・・・一応社内ルールは非開示なので言えないのでここだけの話という事にしてくださいね。件の会社の社長さんが真っ黒なんですよ。他社に借り入れがあって返済滞っている様でOKは出せませんでした。」
くまおさん
「他社情報ってどこで見るわけ?CICとか?」
リース会社担当者
「よくご存じで。そうです。主にCICとJICCの2つで確認します。それを見たうえで自社のルールに照らし合わせて審査判断をしています。」
リース会社担当者
「ちなみに、会社経営者の場合、まったく他社に借り入れがないというのも逆に怪しいです。それと、我々の様な会社が個人の信用状況を確認する場合、閲覧の足跡が付きます。その足跡が短い期間に沢山ついている場合も警戒します。もしかしたら、一気に借り入れして逃げる気なのか?と勘ぐってしまうわけです。」
くまおさん
「なるほど。オートローンの履歴も良くないって聞くけどそうなの?」
リース会社担当者
「そうですね。オートローンは比較的金利が高めです。その為、オートローンを利用する人=金融知識に疎い人という見方をします。その為、簡単にお金を払ってしまう人というマイナスイメージになります。」
くまおさん
「クレジットカードは?」
リース会社担当者
「クレジットカード自体は特に問題ないのですが、クレジットカードにキャッシング枠が付いている場合、それは借金があるとみなしています。その気になれば直ぐに現金に換金できる枠ですから。」
くまおさん
「・・・でさ、さっきのお客さん何とかならない?」
リース会社担当者
「ならないですよ~ちなみに、いま当社では〇〇業界のお客さんを一律でお断りしています。理由は業界不景気です。しばらくすれば解除されると思うのですが、現時点ではリスク管理の観点から審査部で弾かれます。でも、月末はノルマ関係で審査が緩くなることがありますのでこれからも御贔屓に~」
くまおさん
「そんな事情もあるのか~・・・。勉強になりました。あざーっす!」

とまあ、こんな感じのやり取りを日常的に行っていました。
個人破産したり、消費者金融に借り入れがあったりするとそれらのデータは個人信用情報機関に乗ります。
その為、借り入れをしたりクレジットカードを作る際に審査で弾かれることがあるのです。(クレジットカード会社が審査する際に照会するため。)

でも、こんな事情一般の人は知りませんよね?知る必要もないですし。
ある、工務店の社長から教わったことがあります。

工務店社長
「うちに来るお客さんで住宅ローンが通らない人が度々いるんだ。よくよく聞いてみるとカードローン等が残ってたり、もしくは完済済みの情報が残ってたりするんだよね。当然銀行の審査部はそれらの情報を照会するから、わたしは信用調査会社に連絡してお客さんの個人情報をとらせて、間違った情報は書き直させたり、また、一括返済させて情報を更新してもらい、住宅ローンの再審査に挑ませたりするんだ。」
くまおさん
「さすが社長!いろいろやってますね~結構手間じゃないですか?」
工務店社長
「慣れればなんてことないさ。それに1件決まれば数千万円という我々の仕事だからね。手間をかける価値は十分にある。お客さんにも喜んでもらえるし。」

くまおんさんはこの時まで個人情報の開示請求が出来ることや、内容の書き換え申請が出来る事すら知りませんでした。
経験者に教えてもらった為、知った情報です。

話をぐーんと戻して、カード審査に落ちた知人の話です。
上記の内容を話て、「まずは信用調査会社の情報を確認しないとな~多分開示請求できるはずだから。」と伝えました。すると「どこでやるんだ。」「どうやってやるんだ。」「やり方が分からない」云々の話が始まりました。
下記はくまおさんの発言です。

「あのね・・・くまおさんは何で知っているわけじゃないんだよ。そもそも金融に関してくまおさんは全くプロではないって事をあなたは知ってるよね?信用調査会社の情報開示請求ってところまでは分かったんだから自分で調べろ!くまおさんが情報調査会社の会社名ややり方まで知ってるわけねえだろうが。別にくまおさんはクレジットカードの審査が落ちないから情報開示請求なんてしたことないんだよ!」

こういう事が様々なところで発生します。
一時期、結構読書をしていたので様々な事のさわり部分を知っていることはありますが、それは精々目次をおぼろげに覚えているくらいのもので、内容まで覚えていることはほとんどありません。おぼろげな情報から確実な情報に紐づける作業を常日頃行っています。ですから、そういった紐づけ作業は、皆さん自分でやってもらいたいとおもうのです。

なぜ、くまおさんが何でも知っている事を前提に聞いてくるのさ、知らねーし!