何かおかしい。

少し前に、お父さんがNHKで香港の活動家が弾圧されている特集を見て言いました。

「中国共産党はひどい。こんな状況では中国はおろか、香港にも行けない!ムキー!」

確かにその通りだと思います。

一方、少し前のまでアメリカ大統領選ではトランプ憎し、バイデン当選をさせたいという大手メディア思惑全開の報道が連発されていました。これらのニュースを見ていてくまおさんは「中国ってひどい国だな。アメリカも大変そうだな。アメリカに旅行に行きたいな。ハワイに行きたいな(笑)」と感じていました。

しかし、ちょっと待てよ・・・と。何故中国に対しては悪感情があり、アメリカには好感情があるのだろうかと疑問に思ったのです。よくよく、事実関係だけを並べたらアメリカに好感情を抱いてるのっておかしくないか?と思ったわけです。

よ~く考えてみてくださいね。

アラフォーのくまおさんは学校で、日本は第二次世界大戦でアメリカに原子爆弾を広島、長崎に2発落とされた世界で唯一の被爆国であると習いました。沖縄はちょっと前までアメリカであり、日本国憲法はマッカーサー元帥が持ってきて日本に押し付けた憲法であると習いました。(※色々と細部が違うかもしれませんが、ざっくりこんな感じで許してください。)戦後まもなく、子供たちは米兵にギブミーチョコレイトと言っていたと聞いています。

そして、現在でもアメリカの軍事基地が日本に数か所あり、思いやり予算と言われる米軍駐留費に膨大な費用を支払っています。しかもこれはらは憲法9条で戦争放棄を謳い、非核三原則を掲げている日本国内の話です。米軍基地には原爆が持ち込まれているだろうと言われていたり、原子力空母が日本海、日本の領海を航海しています。原発事故の際にあれだけ原子力嫌悪感があったにもかかわらず、震災支援に来ている原子力空母の動力に関してマスコミが何も言わない事が疑問でした。

これだけの事実を並べると、日本人がアメリカを好意的に捉えている意味は全く分かりませんね。戦後アメリカ文化はミッドセンチュリーの豊かな時代を迎え、日本人はそれに憧れ、現在でもGAFAが世界を席巻し、日本人もその恩恵をガッツリ受けているので、むしろ好印象であることはよく理解できます。くまおさんもアメリカには好印象こそあれ、悪感情はほとんどありません。

一方、中国に対してはどうでしょうか?現在の中国共産党が支配する中国の歴史はさほど長くありません。ですから、日本が中国と一戦交えた日清戦争は現在の中国とは別の中国という見方もできるかも知れません。尖閣諸島問題や靖国参拝内政干渉問題、レアアースやらその他もろもろ中国は年中喧嘩を吹っかけてくるイメージなので、好きではありません。また、北朝鮮の拉致問題に関しても中国が北朝鮮の親分感がある為、それも悪感情の一員でしょう。故に、くまおさんも中国には好感情はあまり持っておらず、どちらかと言えば悪感情の方が強いかもしれません。

しかし、よくよく事象を見比べてみると、中国の比ではないくらいアメリカの方が日本人を殺害していますよね?沖縄では地上戦までやってるわけです。憲法にまで口出ししていますし、日本の軍隊を事実上禁止しておきながら、アメリカ軍は駐在させるという無茶苦茶な事をやっています。(※米軍があるからこそ国防費が云々、核の傘云々という話は一旦おいておきます。)

でね、ここはくまおさんなりの答えが出ました。それは、すべての事象はグラデーションだという事。くまおさんは政治家ではないので、自分や家族、関わってくれる人にとって何が一番いいのかを考えたいと思っています。

アメリカだって軍国主義寄りの人もいれば、平和主義的ない人もいる、日本贔屓もいれば、中国贔屓もいるでしょう。

中国だって、共産党寄りの意見もあれば、革新的な意見もある。日本と仲良くしたい人もいるだろうし、実際にビジネスを通じてやり取りしている会社や人も多い。

国家としての信用度としては確かにアメリカ>中国だと思いますが、それはくまおさん自身がどういったポジションに立っているかによっても、見え方、関わり方が変わってくるだろうなと思っています。香港では一般人でも中国共産党に逮捕されるリスクがあります。でも、アメリカだったら安心なのでしょうか?確かに逮捕はされないかもしれません。しかし、映画にもなったエドワード・スノーデン(アメリカ国家安全保障局 (NSA) および中央情報局 (CIA) の元局員)のリークによれば、アメリカは世界各国の公人から個人までデジタルで監視していたそうです。時の大統領であるバラクオバマも一旦は否定したものの、その後事象を認め謝罪しています。

結局、どちらも信用できねーじゃねーかという話です。

仕事柄、韓国の方をビジネス関係の取引があります。大体同年代位~少し年上位の方がパートナーとなりますが、それらのビジネスマンはとても紳士的で、恥じらいもあり、学歴もあり、お金も日本人と同等レベルで有しています。メディアが作り上げている「韓国」というものとはだいぶ違うイメージです。

だからこそ、くまおさんの様な零細企業経営者は日中関係、日韓関係が最悪な時にこそ、逆張りで彼らと仲良くするべき、仲良くできる方法を考えてゆくべきだなと感じています。

物事はグラデーションです。0か100かで決まる事はほとんどありません。