絶望的にセンスがない場合どうする?

いや~困った問題です。
困ったけれども、よくある問題であり解決できない永遠の命題だと思います。

くまおさんが行っている事業のうちの一つで、様々な権利等の問題があり会社のロゴデザインを変更しようという話なりました。

そこでオーナー陣に10パターン程のラフデザインを提示したころ・・・オーナー4人中2人が既存のデザインを選んだのです!そして一人は無回答。もう一人は色を変えたい云々・・・

しまいにはみんなで「コンペティションで再制作!」などと言いだしました。

まず、既存のデザインを選んだ時点で、現在のロゴデザインを把握していないかったという事ですから論外ですし、色を変えたいだの、コンペティションだのという時点で、そもそもの会社理念はどこへ行った?と思ってしまいます。

過去の経験上、デザインなんてものは個人の主観なのでアンケート調査をするとロクなことがありません。50代男性と20代女性が同じデザインを選ぶわけがありません。しかし会社にはその2つのジェネレーションが共存しています。最終的にはだれかが「えいや!」といって決める以外に方法が無いのです。

これを書くとくまおさんの素性がバレそうですが・・・以前の仕事で新ブランドのロゴ設定をする必要がありました。その際に、ターゲットは20~40代のDINKS・女性と設定してロゴを制作しました。そしてそのロゴ制作に対して50代のオジサン幹部が口出ししてきます。でもね・・・まあ、くまおさんもオジサンなわけです。オジサンが寄ってたかって女性向けのロゴを作っている時点で、それって正しいの?と疑問でした。そこで女子社員にアンケート調査を行ったところ・・・割れる割れる・・・。まあそんなもんです。

有名なマーケッターもよく言っていますが、まだ存在していないものに対してアンケート調査を行う事は無駄です。顧客は自分が何を欲しているのかを分かっていないので意味がないのです。

マクドナルドがアンケート調査を行うと、必ず野菜系メニューを入れてほしいという回答があるそうです。ところがいざ投入すると売行きが芳しくないらしい。そもそも野菜が食べたい人がマクドナルドに来るのか?という前提条件もあるでしょう。

iPhone開発前に「画面操作できる電話機欲しいですか?値段は10万円。」と言ったら誰も欲しがらなかったと思います。

でも・・・会社のロゴマークを決める際は絶対に偉い人(大体の場合でおじさん)の意見が最有力候補になるわけです。でも、その偉い人は大体デザインセンスが低いわけです。それも絶望的に。これってどうしましょう?くまおさんに限らず多くの人が直面したことがあると思います。

意見は言うけど絶望的にセンスがない・・・黙っていて欲しい・・・。でもオーナー社長は意見言いたがり・・・。

仕方がないので、今回くまおさんは「くまおさんに一任してください!お願いします!」という事で押し切る予定です。