フランチャイズ加盟金は高くないと思う

フランチャイズ加盟金というものがあります。
数十万円だったり、数千万円だったりと様々です。
こういった金額の絶対値を指して「高すぎる!」「本部儲けすぎ!」みたいな事を言う人はとても多いです。

くまおさんは元々FC本部員としてウォーターサーバー事業に関わっていた為、上記の様な事をよく言われました。また、くまおさんのお父さんは元工務店社長なので、様々なFCの勧誘を受けたり、実際に加盟したこともあり、FC本部に対して強い疑念を持っています。

これに反論するのは簡単です。

「じゃあ、やめておけ。」

高い?そりゃあそうでしょう。っていうか高い?

フランチャイズ加盟金というのは失敗料です。
失敗の確率を下げる為に、フランチャイズに加盟するわけです。フランチャイズ本部は多くの失敗事例を持っています。それらをなるべく避ける為にFC本部はマニュアルを作成しています。そこに到達するまでに多くのフランチャイズ本部は大変な失敗を繰り返しています。そして、大量の資金と時間を失っています。
フランチャイズに加盟するという事はそれらをお金で買うという事になります。

フランチャイズに加盟する人の大きな勘違いがあります。それが「本部がお客様を紹介してくれる。」というものです。
確かに、フランチャイズの加盟営業担当者はさもお客様が紹介されたり、営業しないでもお客様が現れたりするかの様に発言して営業する事があります。

でも、それを真に受けてはいけないし、常識的に考えてそんなわけないじゃないか。
そんなに至れり尽くせりならば、みんながそのフランチャイズに加盟するだろうし、世間の悪い印象もないはずです。しかしフランチャイズという言葉にはあまり良いイメージがありません。

フランチャイズ事業は一般的に利益率が低いです。何故なら失敗料が含まれているからです。それも当たり前の事です。それが嫌なら自社ブラントで事業を起こせばよいのです。しかしそれには時間もかかればお金もかかるし、上手くゆく保証もないという事が前提です。

これもよく考えればわかる事なのですが、フランチャイズ会社が提供してくれるノウハウを蓄積する為に、自分でそれらを実行して効果測定したら、どれだけの時間とどれだけの費用が掛かるかを考えてみてください。フランチャイズに加盟料どころの金額ではまず足りません。

そして、確実にいえることはどんなフランチャイズでも「自分で頑張って営業」しないとお客様は獲得できません。
営業は嫌だというならば、その分お金を出して既に顧客を持っている組織を買収するしかなくなります。ですから、フランチャイズ加盟料は企業買収に比べれば明らかに安価です。

物を「原価」で語ろうとする人が沢山います。
自動車の原価は〇〇円位だから、販売価格が高すぎる!という人も沢山います。しかし、自動車を作る為には沢山のノウハウは信用力、設備、開発力等々それ自体の原価だけでは測れないものが背景にあるのです。

ですから、フランチャイズ加盟料が高すぎると言っているのは、「1万円札は高すぎる。印刷原価は数十円のはずだ!もっと安くしろ!」と言っているようなものです。

ね、おかしいでしょ?