質量の大きい車がいいと思う

物理の勉強をしたことがある人なら知っている最も有名な公式のひとつです。

力(N)=質量(kg)×加速度(m/sec 2)

ざっくり説明すると、重くて速いものはエネルギーが大きいという式です。何となくイメージできると思います。そしてこれは単にイメージするよりもはるかに大きな差となって現れます。

最近、知人が立て続けに自動車事故にあいました。両名とも相手方突っ込まれた形です。
そして2台とも廃車。幸いにして人的被害が無かった事が不幸中の幸いです。
一方が、突っ込まれた際に乗っていた車がポルシェカイエンという大型4駆です。フロント部分が大破して廃車らしいのですが、相手もベンツだったらしく軽自動車だったら死人が出ていたかもしれません。
もう一方はトヨタ自動車の小型車で後ろから追突されており、まだ5ナンバー車格だったので良かったものの、もっと小さい車だったら・・・と考えさせられました。

くまおさんは、三菱自動車のパジェロという大型4駆に乗っています。おそらく日本車ではランドクルーザーの次に車重の重い乗用車です。車体が大きいので小回りは効きませんが、頑丈さは折り紙付きです。日本の誇るパジェロやランクルはノーマルでダカールラリーを走り切るだけの性能を備え、日本の道路事情を考えれば明らかにオーバースペックだと言えるマシンです。そしてとにかく重いのです。2.5トン~3トンの車重があります。

その為、軽自動車にぶつかると相手を大破させてしまいます。
少し前に奥さんが駐車場内でバックして軽自動車にぶつけ、リアガラスを粉々に割って、フレームをゆがめてしまい大きく破損させてしまいました。その際のパジェロ側の傷はほんのかすり傷程度。塗装が剥げた程度です。

自動車の安全性能や剛性に関しては、各メーカーの言い分があると思うのですが、物理学の授業を受けていたくまおさんとしてはやはり質量の大きい車が最も安全だと思っています。

力は質量と加速度の積の関係にあるので、車重が倍違えば数倍のエネルギー差が生まれます。重ければ当然燃費が悪くなりますが、それよりも命の方が大事です。特にあまり運転が上手ではない人であればなおさら「重い」車に乗るべきだと思います。

知人の事故の話を聞いて、次に買い替える時も「車重の重い」車を買おう!と改めて思いました。