famousのウクレレを3本買ってみた話

最近ウクレレをよく弾いています。というのも小さくて扱い易いからです。
そしてくまおさんはギタリストなのでウクレレ演奏へのハードルが低かったということもあります。
ギターとウクレレは基本的なチューニングが同じでキーが違うだけなので、ギタリストであれば手にしたその瞬間に弾けます。
tab譜という専用の譜面があれば楽曲もその瞬間に弾くことが可能です。
また、多少ギターに慣れている人であれば、1時間もあれば誰もが聞いたことがあるようなハワイアンメロディーを奏でる事も可能であり、練習量の割には聞こえ方が素晴らしいのでとても楽しいです。

現在持っているウクレレはこのお店で買いました。

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感想(16件)


俗に言う初心者セットというやつです。ちょっと大きめのコンサートサイズを持っています。

今までウクレレに関しては今まで全く興味がなく、アコギの下位互換だろ?くらいにしか考えていなかったのすが、それは大間違いだと気が付きました。本当に楽しい。
そこで最初はアリアというメーカーのウクレレを購入したのですが、もっと良いウクレレが欲しくなり、日本製のFamous(フェイマス)というメーカーを知りました。なんだかんだでオークションで下記3機種を立て続けに落札。1本数千円くらいで手に入るので気軽に扱えます。

■Famous FS-1G マホガニー合板、ウォルナット指板 7,000円くらい
■Famous FS-5 ハワイアンコア合板、ローズウッド指板 9,000円くらい
■Famous FU-120 マホガニー合板、ローズウッド指板 5,000円くらい ※FS-1Gの前身モデル。多分20〜30年くらい前の個体。

で・・・FS-1Gを弾いてみて・・・本当に驚いた。とにかく鳴る。音がでかい!くまおさんのARIA AU-2Cというコンサートサイズというちょっと大きいウクレレよりも音が大きいのです。物理的に考えると大きいほうが反響が大きいので音が大きくなるのですが、そこが逆転しているという不思議。すげーなFamous・・・と感じた次第です。


見比べるウクレレはARIAしかなかったのですが、何が違うかというとナットがかなり低く調整されているのです。これはもうね・・・ギリギリです。そしてサドルはしっかりと高さを残してあります。弦がビビるかビビらないかのギリギリで1本1本検品されていることが伺えます。
評判通り素晴らしい作りです。
くまおさんはアコギ弾きですが、アコギよりもシビアな調整だと感じました。弦高を下げるだけであれば、サドル側を削ったほうが簡単です。しかしサドルを削ると音がこもってしまいます。だからこそFamousのプライドとしてナット側で調整しているのだと思います。素人としてはサドル調整はなんとかなりますが、ナット調整はシビアですからね〜。

そして、次に弾いたのがFS-5。これはブラックナイロン弦が張ってあり、ナットもローズウッドということで・・・鳴りません。同じ条件にしないと比較できないですね。
ただ一つ言える事は、FS-1と5で悩んでいるならば、FS-5が良いと思います。なぜなら見た目が圧倒的に良いからです。グロス仕上げの、ハワイアンコアなので、高級感が違いますし、綺麗です。ちょっと高いですが、迷っているならハワイアンコアがおすすめです。

で、次。
FU-120。こちらはすでに廃盤になっているFS-1の前身モデルです。この写真はすでにカスタム修理後のものです。

安いのにグロス仕上げです。使用しているポリッシュはケンスミス。現在のモデルに当てはめると厳密にはFS-12(マホガニー合板、ローズウッド指板)になりますね。

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鳴りは・・・FS-1の方が良いです。ただ、造りはこちらのほうが良い。マホガニー合板ですが、グロス仕上げになっていて、指板もローズ。こちらの方が明らかに高級感が上です。ハワイアンコアにも負けないレベル。
ただ、ペグがものすごく安っぽい。これは惜しい!
ということで、サウンドハウスでグローバーのブラックボタンギアペグとTUSQナットを注文しました。サドル調整はキツかった〜厚さも高さも大き過ぎで鉄ヤスリや紙やすりで1時間以上かけて調整完了。弦高12フレットで2.5mmくらいでしょうか。


ペグはグローバー製に交換。問題はブッシュ径。もともとは7mmです。今回購入したグローバーは9mm。

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電動ドリルで無理やり穴を広げ、プラハンマーで押し込み完成。
ちなみにイモネジは下穴をちゃんと開けてからねじ込まないと折れるのでご注意ください。

現行モデルのFS-1Gは見た目は安っぽいです。上記を考慮すると、fu-120がコスパ的には最も良いと思います。
見た目的にも造り的にも。
FU-120をオークションで落としてペグだけ変えれば完璧です!

ただやはり古い個体なので丁寧に観察するとトップ落ちがあり、ブリッジがわずかに前傾しています。まあ、普通に使える範囲ではあるかなと。
そのせいなのか、元々なのかは判別できないのですがオクターブピッチが合いません。ウクレレですからね・・・こんなもんかもしれません。

やはりこれらを考慮するとある程度の修理や調整が出来ない人は古い楽器をオークション等で入手するのはあまりお勧めしません。中古楽器店であれば問題ないと思いますが、多分新品のFS-1Gと値段的にはあまり変わらないですね(笑)

う~ん、悩ましい。FG-1Gのウォルナット指板とサテン仕上げはとても安っぽいですからね。。。状態の良いFU-120だったら、そちらに軍配が上がるかなと。

余談ですが、ロゴは旧ロゴのほうがかっこいい。と言うは新ロゴは完全にFenderのパクリですね。みんなFamousをべた褒めで誰も書かないので書いておきます(笑)