50人規模のBBQを開催したのでその備忘録と思った事
くまおさんは毎年お盆時期に実家のガレージでBBQを開催しています。今年で15年目です。
今年は大人子ども合わせて50名の参加があり、過去最高の盛り上げりを見せました。
今回の予算はざっくり9万円です。
これまたざっくり言うと食材が4万円で、その他が5万円と言ったところです。ある程度の予算になると人数が増えても食材費はあまり変わりません。
ビールサーバーを毎年近所の酒屋さんに注文しています。予算は10kgで6,500円位。毎年20kg飲むので13,000円位必要です。
ちなみに毎年お世話になっていた酒屋さんが廃業しました。予約の電話を６月頃にかけたところ「息子は勤めに出たため、今年からは持ってゆくことが出来なくなりました。すみません。」とお母様に言われました。家族経営の酒屋さんです。酒屋の経営もなかなか厳しいようです。仕方がないので、別の酒屋を紹介してもらいそちらに依頼をかけました。２ヶ月以上前の予約だったので何ら問題なく予約完了です。
ここまでの大人数になってくると、予算管理はもはや手管理では無理で、エクセルでデータベースを作っています。そして、様々な運営ノウハウが必要になります。
ここ数年、食材のジャストインタイム投入方式を採用しました。会場が実家のガレージという事もあり、住宅街なので近所の西友からネットスーパーで食材を配達してもらうことが可能だと、数年前にふと気が付きました。今までは食材の買い出しの為に前日を確保しなければならなかったのですが、いまでは当日に配送してもらう為買い出しは不要です。西友はウォルマートが買収してから息を吹き返しましたね。
しかも、数回に分けて配送してもらう事で、食材を冷蔵庫に入れて管理する手間も省け、ジュース等は冷えた状態で届くのでとても良いアイデアだと思っています。我ながら天才です。このアイデアには参加者から一様に感嘆の声が上がります。
「くまおさんのBBQは食材が配達されてくるわけ？」と。
今年は夕方にハーゲンダッツとガリガリ君を配送してもらいました。冷え冷えのアイスがおやつのタイミングで届いたことで、よいクールダウンになりました。
その他の材料も、前もってAmazonで購入しておくため買いに行く手間は省けています。
燻製は簡単に出来るのでお勧めです。燻製器以外にもお手製のダンボール燻製器が活躍します。燻製のコツは「我慢」です。
ダイソー２００円で売っているスキレットでカマンベールチーズを焼いて、バケットをつけて食べたり、アヒージョを準備すれば味もビジュアルも最高です。大人のBBQでは酒のあてになるようなメニューも大切です。
オリーブオイルとニンニン、唐辛子をぶち込めばよいだけなので簡単です。タネは冷凍シーフードミックスです。
そして、コンロの上にテフロン加工のフライパンを持ってくるという画期的なアイデアを思いつきました。これにより料理の幅が広がります。アヒージョのオイルで美味しいペペロンチーノが出来上がります。ちなみに、今年はカセットコンロ、食材炙りバーナーも準備しました。色々と出来ます。
ハンバーガーを作ったりしたこともありました。ただ、１個食べるとお腹がいっぱいになってしまい、それ以上BBQ料理を堪能できない為、昨年で提供をストップしました。これもノウハウですね。
昨年から参戦したパエリアです。美味しくて最高です。
これが今年のパエリア。
これが去年のパエリア。エビは殻付のほうが見た目は良いですが食べるのが面倒です。
くまおさんが大枠を想定して、材料だけ用意しておけば、勝手に様々な料理ができあがります。
そして昨年購入したピザ窯が大活躍です。一般的なBBQメニューは普通の焼き物だらけで飽きてくるので、ピザはかなりおススメです。市販の200円位のピザにチーズを足して、アンチョビやシラスなどをトッピングすればピザ屋さんを軽く超えてきます。中央部は焼けにくいのでバーナーで炙ります。ちゃんとした石窯ピザです。
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価格:9,975円 |
料理はくまおさんの親友が元料理人なので任せていいます。前日までに届く食材をすべて連絡する事で、事前に料理をイメージして当日に望んでもらいます。さすがに50人にもなると、休みなく動き続ける事になり、来年は配置計画をしっかり考えねばならないと相談しました。そんな彼から、来年に向けての配置計画案が届きました。
ちなみに彼も大学で建築を学んでいます。改善提案が出てくるBBQパーティーというのも中々面白いです。この様にノウハウが蓄積されてゆきます。これをもとに来年にはテーブル等の基材を追加する予定です。
そして今回上手くいったのがサイン計画です。サイン計画とは建築用語で、トイレのマークや案内マーク等の「目印」をどの様に配置するかを考える事です。
長年運営していると、必ず引っ掛かる場面というのが存在します。例えば会費の受け渡しだったり、荷物置き場だったり、トイレの場所だったり・・・様々です。
今年はこれらの、質問されるであろう項目を前もってA1サイズに印刷してスチレンボードに貼り、目に入りやすいところに掲示することにしました。これにより、多くの問題が解決し、上記の様な質問や不具合がほぼ出ませんでした。
その他にも、ゴミ箱への捨て方掲示板設置や飲み物、氷などがひと目で分かるようにサインを設置しました。
更に、今回はテスト的に高校のクラス同窓会も兼ねることにしました。約20年ぶりの再会です。クラス同窓会というのは企画するのも、実行するのもなにかとエネルギーが必要です。集客するにしても多くの人は反応しないでしょうし、当日キャンセルも多数出るでしょう。ところが、くまおさんBBQには既に10名程度のクラスメートが参加していた為、これを強化すれば特にストレスなく開催できると考えました。そこで、当時の担任の先生にも声をかけクラスの半数近くが集まってくれました。初回の目論見としては大成功です。
ここでも、サイン計画が生きてきました。これだけのクラスメイトが集まると必ず卒業アルバムの写真の話になります。そこで、くまおさんは卒業アルバムをA1サイズに拡大して掲示する事にしました。これも大変好評であり、コミュニケーションが円滑になりました。
そして、今年は遊具を充実させました。
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大体赤ちゃんから小学生くらいまでの子供が20人ほど群がります。その為、親が昔話に花を咲かせるためには子供をある程度引き離さなければなりません。そこで、遊具を充実させることで子供自らが遊んでくれる環境を作りました。円形ブランコはかなりのヒットでした。一般的な住宅では中々購入できないし、設置できない代物なので子供に限らず親にも人気でした。ハンモックも設置したのですが、円形ブランコの存在感には勝てず、あまり人気がありませんでした。
とは言え、これにより例年に比べ、子守の負荷が軽減されたと考えています。来年は業務用扇風機を導入して快適性を確保したいと思います。夏はやはり暑いです。
一般的なBBQだと遊具にまでお金が回らない事が多いのですが、50人規模になるとある程度その他材料に資金投下することが出来ます。毎年少しづつアイテムを足してゆく事で魅力的なBBQ会場が出来上がります。大規模イベントになってきたので、参加者も毎年楽しみにしてくれており、このBBQ参加を前提にお盆の予定を組んでくれたり、帰省日を調整してくれるようになってきました。ありがたいことです。くまおさんはその期待に毎年応えてゆく責任があります。
料理関係の資材はある程度揃ってきたので、これからは環境の整備に資金投下したいと考えています。単純な話ですが、椅子を増やしたり、敷物を豪華にしたり、テーブルを増やしたりと言った事で快適性UPを目指し、意匠的な観点からもアプローチしたいと目論見中です。
くまおさんは元バンドマンです。そしてこのBBQはバンドメンバーの集まりからスタートしてました。そこで今年はプチライブを実施しました。子供たちに「オジサンたち、実は楽器演奏が出来るんだよ！」と言うことを見せたいという趣旨もあります。これによって、楽器に興味を持ってくれる子供がいれば幸いです。楽器は人生を豊かにします。屋外ライブなのでマイク、ベース、電子パーカッション、鍵盤は電気を通しました。エレキギターも1台入れています。そうしないとアコギだけでは音が届かないからです。
元々バンドメンバーの集まりなので、演者には困りません。BBQの為だけにザ・バーベキューズというバンドを結成しました。ビートルズのコピーバンドなのでロゴもビートルズオマージュです。分かる人にはわかると思います。参加者がトータル50人なので、なにげにギャラリーも40人以上は居るわけです。ちょっとしたライブハウスです。
そして、BBQオリジナルTシャツとキャップを制作しました。Tシャツはユニクロで1,990円、帽子はネットで探した刺繍屋さんで2,890円で作成することが出来ました。くまおさんは、adobeのソフトが使えるのでこういった作業が得意です。バンド設営に関しては、弟が音響設備を所有しているので費用は掛かりません。ちなみに弟もバンドメンバーです。
ビートルズの他にも、高校時代の思い出の曲を演奏したりしました。屋外演奏と言う事もあり、PA関係がまだまだ手探りなので、これから改善してゆく項目です。
15年も運営していると主催者側が飽きてくるので、こういったイベントも大切です。
ちなみに、50人も集客するとなると、ただ単純に声がけしただけでは集まりません。そこで、告知用のポスターを作成しました。また、ライブ告知用のポスターも同時に制作し、グループLINEにデータを投下しお祭り感を演出しました。これらのポスターもA1に引き伸ばし当日の会場飾り付けにも利用しました。
ちなみに、くまおさんのBBQでは肉はあまりありません。何故ならあまりみんなが食べないからです。昔は肉と焼きそばが定番だったのですが、まったく消費されないので大幅にカットしました。BBQだからといって肉を食べなければいけないわけではなく、むしろ肉以外の料理が思いつかないからみんな肉を食べているだけだと思います。
正直ところ、BBQの基材でお肉を美味しく調理するのは無理です。フライパンで焼いたほうが美味いです。串物は手軽なのでよく消費されます。
そんな中、子供たちに断然人気なのが流しそうめんです。180センチの雨どいをホームセンターで2つほど購入し、そうめんを流します。15人くらいまでならこの規模で対応できます。
竹製のものはカビてしまうので、保管が難しく値段も高い為お勧めしません。流しそうめんなら雨どい一択です。所詮そうめんなのでコストも掛からずとても盛り上がります。そして、それを楽しむ子供を写真に収めたい親たちにも好評です。流しそうめんをやる機会って意外とありませんからね。
何となく思い立って、余興の為にインスタの枠を物理的に作って、会場に置いておきました。かなり好評で多くの女子たち、子供たちが写真をとって「かわいい～」と遊んでくれたのが印象的です。こういった小道具で予想通りの反応をしてくれると結構うれしいです。くまおさんの考えが当たったな〜と満足します。
子供たちがインスタ枠から顔を出している写真は超絶プリティです。ここに載せられないのが残念です。くまおさんは器用なのでこういったもの結構簡単に作れます。
また、会場にはギターを数本置いておきます。ギタリストがわんさか居るので、誰かが音色を奏でたり歌ったりしています。これはGWBBQのときなので、飾りが質素ですね。ギターが油とすすでベタベタになりますが、まあいいです。後でくまおさんが拭いておきます。ただ、流石に高級ギターは置けません。
どうでしょうか？BBQの幹事の方は参考になる工夫やアイデアを発見できたのでは無いでしょうか？少なくともくまおさんはBBQの度に色々とアイデアを考えて、予算と相談しながら様々なものを盛り込んできました。当然ですが、くまおさんが参加したことのあるどんなBBQイベントよりも趣向を凝らしたBBQイベントであると自負しています。
今年の会費は大人3,000円、子供無料で実施しましたが、ここまで作り込むと「高い」と言う人は一人もいません。
主催者が本気で取り組めば、こんな些細なBBQでさえも、とても有意義なイベントになるということが証明できている気がします。はたから見れば、なんでそこまで？と言うような事ですが、大人が遊びに本気になると、結構面白いことが出来ます。
このBBQはくまおさんにとってとても大切なイベントであり、友人たちをつなぐ場です。
おそらく、これを超えるBBQイベントを個人で開催している人はまずいないでしょう。今年からバンド演奏が加わったことで更にお祭り感が増しました。くまおさんのBBQ最終目標はハワイでBBQです。会社で大きな利益を出し、滞在費等は全てくまおさん持ちで皆を招待したいと思っています。
「じゃあ、今年はハワイに現地集合で！コンドミニアム借りてあるからこっちでの滞在費は気にしないでいいよ♪」
いつか、言ってみたいな、このセリフ。
