頭のいい人は日本の英語教育でも十分らしい

くまおさんは化学薬品メーカーを運営しています。とても小さなメーカーです。
とは言っても、化学品なので複数の大学教授と日々やり取りをしています。

その中で、2名ほど会社と顧問契約をしてもらっている教授がいます。
1名は誰でも知ってる有名大学の教授、もう1名は地方の工学系大学の学部長であり、教授です。

最近ドイツの会社とやり取りをしており、様々な質問が飛んできます。
その流れで色々と調べたり、教授に教えてもらったり、人を紹介してもらったりしています。
かなりニッチな業界なので、必要な情報が国内では足りない場合があります。すると、教授たちは海外大学の教授コミュニティで情報を取ってきてくれることがあります。
また、外国企業内の博士のネットワークを使って調べてくれることもあります。

そして、その情報は当然のことながら英語です。
論文やらメール転送やら、基本的に英語です。くまおさんはgoogle翻訳でせっせと情報を整理して何とか付いて行きます。(一応、教授はちゃんと解説してくれます。)
今まで出会った事のないコミュニティで、カルチャーショックです。

それら教授とは年に1~2回程度は懇親会を行っています。要は飲み会です。
そういった交流で、過去の話を聞いたりすることがあります。当然、彼らは高学歴です、日本の最高学府出身者が多いです。しかし、彼らの中で海外での生活経験というキーワードは出てきていません。当然、学会等で海外に行く事は多いと思いますが、生活の拠点はあくまでも日本の様です。

しかし、教授陣は英語でメールのやり取りをし、論文を読み、そして執筆しています。そこで、くまおさんの認識がくるっと変わりました。

「日本の営業教育はこき下ろされる事が多いけれども、学力の高い人であれば、日本の英語教育でも、書いたり聞いたり話したり出来るのようになるのではないか?自分が中学校から大学まで英語を勉強しても話せないのでは、能力が足りなかったからなのかもしれない。」

と考える様になりました。現実には学校教育だけで英語を習得できる人はかなりの少数派だとは思いますが、そんな人種が存在するんだなと感じた今日この頃です。