銀行って面倒で超だるい

5月は税金の時期です。
固定資産税・都市計画税・自動車税。少し経つと市民税・都民税。くまおさんは住宅ローンを組んでいるので団体信用生命保険の支払いもあったり、自動車保険の更新もこの時期に重なります。
昨年まではこの時期に幼稚園の保育料を年払いでまとめて口座に振り込んでいたので大きな出費がありました。今は給食費の支払いなので負担は小さくなったかな。

さて、固定資産税の支払期限が5月末です。昨年は銀行で支払ったのですがとてもだるかった記憶があります。なにやら振込用紙を書かされて、呼出し番号の札を取り、待たされて、呼ばれてから窓口で処理しました。

「何これ?超だるくない?コンビニだったらレジに払込用紙出すだけで終わりだけど?」

いまどき、ほとんどの支払いはキャッシュレス化されています。23区はクレジットカード決済ができるようなのですが、それ以外は直接の払い込みが必要です。仕方が無いので今年はコンビニで支払いをします。

色々と面倒すぎます。何のためのマイナンバーだよ?と思いませんか?結局税務署の為か?と。

銀行の窓口振り込みという仕組みは今後消えてなくなると思います。一部の高齢者しか利用しないでしょ?会社でもインターネットバンキングが一般的になってきましたので、いちいち記帳の為に銀行へ出向く必要もなくなりました。

銀行はオワコンです。
新卒の就職希望人気ランキングでは相変わらずUFJやSMBCがランク入りしていますが、教授陣等の大人が現実を教えてあげた方がいいと思います。銀行という業種が昔ほど重要な役割を持たなくなっています。

銀行の主な役割は企業への貸付だと思うのですが、それもリスクを恐れて財務内容の悪い会社へは当然ながら貸してくれません。それに色々と手続きが面倒です。
株式市場で直接資金調達する企業も増えていますし、非上場企業でもクラウドファンディングで資金調達が可能になりました。

最近ではブロックチェーンを利用した暗号通貨発行による資金調達という手段も出てきており、多くの案件で採用されています。これから更に拡大するでしょう。

暗号通貨は世界中の中央銀行総裁が否定的な見解を表明していますが、便利さが上回っているので拡大を止めることは出来ないと思います。中央銀行からすれば国家の一大事業である通貨発行の危機なので反対するのは当然です。報道に触れる際はそういったポジショントークだという事も織り込んで読まなければなりませんが、そこまで深堀する既存メディアは多くありません。

またこれらは銀行貸し付けと違い担保を取られません。基本的には成功に期待して出資してもらうので、成功のリターンが大きい代わりに失敗のリスクを取るという仕組みです。

サラリーマンの場合、銀行からお金を借りる機会は住宅ローンくらいしかない為イメージが付きにくいのですが、くまおさんの印象としては銀行は質屋だと思っています。担保、連保取りすぎです。

あれだけ予防策張ってる商売は今後発展しないよね、と感じます。

くまおさんはお父さんが会社を経営していたので銀行に対してあまり良い印象がありません。中小零細企業のご子息は多分みんなそんな感じだと思います。

「晴れた日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」

銀行も商売なのでそりゃあそうだよね。だから借りる側は雨の日に取り上げられることも織り込んだ額を借りておかねばならないという事を、色々な経営者の人に教えてもらいました。

銀行からお金を借りる際は、返せなかった時の為に保証を差し入れなければなりません。不動産が多いですね。それに合わせて中小企業の場合は代表取締役の連帯保証を付けることを強要されます。そうしなければ貸してくれないので仕方がありません。

預金を担保にすることは原則として禁止ですが、口座凍結等は平気で行ってきます。

また連帯保証人というのはかなりエゲツナイ制度です。ただの保証人とはレベルが違います。皆さんも機会があれば保証人について勉強しておくとよいと思います。

で・・・酷いのが担保価値が下がったら担保追加を要求してくる事です。査定した際にOKだったものを後出しじゃんけんの如く追加申し入れしてくるという不届きさ。これはただ単に査定能力不足だと思うのですが、日本ではこれがまかり通っています。そして連帯保証人という悪習が更に追い打ちをかけます。

くまおさんが住宅ローンを組む際に、奥さんを連帯保証人にするようにさりげなく促されましたが「バカなことを言うな」と言ってはじき返しました。銀行はこちらが連帯保証人の意味を分かっていないと思って言ってきています。

株式会社は株主が保有株に限って有限で責任を負う仕組みですが、実際には代表取締役が会社の借金の連帯保証人にならざるを得ない為、保有株を手放すだけでは借金を免れません。その為、中小企業の社長は会社が倒産すると自己破産しか道が無くなります。
自己破産すると一定期間企業の役員になれない為、復活までの時間が長くなります。これはチャレンジを阻害するの悪習だと思います。

ここでま安全策を取らないとお金を貸してくれない(貸すことが出来ない)仕組みが銀行という所です。膨大な数の従業員や支店、システムを維持管理しなければならないので積極的にリスクを取りに行く事は出来ないという構造的な問題があります。

今までは企業運営の資金調達は銀行以外選択肢がなかったのですが、昨今は様々な調達方法があり、それらの柔軟性が高い為これからは銀行の役割が減って行くと思います。
結局、銀行でお金を借りるメリットよりもリスクの方が大きくなってきているのです。

余談ですがアメリカのサブプライムローン問題の時に低所得者が大量に住宅から追い出されました。くまおさんのイメージは「住宅ローンも残っているだろうに、大変だな~」というものだったのですが、アメリカの住宅ローンは返済が出来なくなった時点で、住宅を差し出せばその後の支払いは残らないそうです。多分この仕組みの根底は、価値を査定してお金を貸した銀行に責任を取らせるという考え方があるからだと思います。ビジネスとしてはその考え方が正しいです。

くまおさんの手掛けているビジネスでそう遠くない未来にまとまった資金調達の必要がありそうなのですが、銀行では借りたくないな~と思っています。今から勉強しておきます。