誰でも分かるように簡単に話せという教えの間違い

これはね・・・間違いですね。
セールスの一線ではこの教えは間違いです。

くまおさんは喋る相手や喋る場面に応じて使う言葉のレベルを変更するように心がけています。
特にこのサイトでは読み手の事など考えずに、くまおさんの頭に浮かんだ言葉をそのまま書き連ねています。
意味がわからなければそれで構わないですし、あくまでもくまおさんの備忘録なのでそんなもんだろうと思っています。

セールス的な観点から考えると、全員に通じる言葉で商品を売ることは難しいです。
ある程度セグメントして落とし込まないと落ちてくれません。

あえて専門家っぽく喋ったほうが信頼を得られることもあります。
難しい言葉を先に言って、あとから簡単な言葉で補足説明するように喋るというテクニックもあります。

また、相手が年長者でありそれら複数名を会議でねじ伏せなければならないという状況になったとします。
その場合、誠心誠意誠実に説明すると大体のケースで失敗に終わります。
こういった会議はエンドレスリピートすると相場が決まっています。
そういった場合、年長者の「無知の恥ずかしさ」を利用することで解決する場合があります。
あえて横文字を連発するのです。年長者が複数名いる場合お互いに牽制しあい「わからない」と言うことが表明できなくなります。
それによりわかっているフリをせざるを得なくなり、ねじ伏せに成功することがあります。
この場合「誰でも分かるように話す」と逆に不利になります。

くまおさんが現在仕事をしている業界は「建築」「化学」「旅行」「社内」です。
語彙レベルで分類すると化学>旅行>社内>建築の準で調整して喋る言葉を選んでいます。化学系の会社は高度な言葉使いをしても通じやすいといえます。ただし化学品の場合、営業の話術というよりは製品の良し悪しもしくはコストで選ばれる為営業的な話術はあまり気にしていないと感じます。化学系の会社にいる人々は比較的学業レベルが高い確率が高く、様々な例え話が出てきたりします。
これは勉強になります。

くまおさんは大学で建築を学んでおり、お父さんは元工務店を経営、その後の仕事でも工務店相手の商売や現在も建築会社と取引をしています。色々と建築関係の人々と接してきました。その他の仕事で建築関係以外の人とも仕事をすることもあり比較する機会に恵まれました。
その結果としてくまおさんが感じたこととして、建築関係の場合喋る言葉のレベルを下げます。

特に最近では営業関係になるとウェブでのテクニカルな話がデフォルトなので、上記4業種の場合、くまおさんの話についてこれる人はまずいません。この手の話について来れるのはアフィリエイターか、企業のマーケティング担当くらいでしょうか。

先日、以前の仕事の後輩から連絡があり少しやり取りをしました。この彼は知人の中でも珍しい人種でダイレクトメールやライティングに関する知見があります。セールスに関するセンスもある人材です。
その様な相手の場合、リミッター解除をして話をすることが出来ます。エキサイティングで楽しいです。

また、友人の中で国立大学の数学科出身の夫婦がいます。この夫婦はこちらがリミッターを外して喋っても、前後の文脈から話を推測し理解してくれます。会話が非常に楽です。内容が面倒だからと言って考えることを放棄することは無く、むしろ考える事自体に興味がある人たちです。