海外SEOにチェレンジするつもりです

くまおさんはアフィリエイターと会社員(自営業のようなもん)の顔を持っています。
とは言ってもアフィリエイターとしてはすっかり収益が落ち込んでいるので、メインはリアルビジネスとなります。

かれこれ3年くらいはアフィリエイト記事を書いていませんがそれでも毎月、僅かながらお金が振り込まれるこのシステムは「すごい」と思います。
さて、話がそれましたので元に戻します。

くまおさんのリアルビジネスは主に3種類です。
①建築設計関係
②化学品関係
③ウェブコンサルティング関係

この中で最も成長の芽があるのが②化学品関係です。くまおさんの会社含めて複数社で出資している化学薬品メーカーの実質運営をくまおさんが取り仕切っています。
と言うのも、製品の性質上ブルーオーシャン過ぎて関係者一同、誰も手が出せず、実際には5年ほどほぼ放置状態でした。
小さいながらも「メーカー」という立ち位置です。しかし、製品がニッチで、且つそもそもどういった業界や製品、会社、人に対して寄与できるかという事も分かっておらず、手探り状態で営業活動を行ってきました。
その結果、約2年程度で認知され始め現在では月間新規問合せが10~20件くらい入るような、「注目の新規商材」という立ち位置を得ることができました。利益も一定程度出るようになってきたので面白い事業です。

その際にくまおさんが行った営業活動、それは「ウェブマーケティング」です。零細企業では「足で稼ぐ営業」的な事は実際には不可能です。一般的なニーズのあるような商材ではなかった為、飛び込み営業をする意味はなく、ターゲットは企業内の研究開発部等だったので、出張して飛び回る資金も捻出できません。そもそもアポイントを取る事すら不可能です。

実際に行った事を結論から言うと、約100サイト作成、延べコンテンツ数約500というウェブサイト網を作りました。
これは当初から狙っていたわけではなく、とにかく手探りでSEO対策をしたところ結果としてその様な状況になったという結果論です。競合が全く存在しないニッチキーワードを発掘し、コンテンツを作成し続けました。
それに付随して、リアルで入るお問合せへ対応やニーズ把握を再度ウェブに落とし込むという事を約2年間、ただただ続けました。結果が出るかどうか不安でしたが、なんとか形になりホッとしています。

ちなみに、上記を達成するために、アフィリエイターとしてのスキルと、リアル営業マンとしてスキルを融合して作業を行いました。
やはり、ウェブマーケティングは「営業マン」が最適であると再確認しました。

ウェブ担当者を誰にするか悩んでいるあなた!トップセールスマンにやらせてください。それが正解です。

さて、そんな中で、海外からのお問合せがちょくちょく入る様になってきました。主にアジア圏です。
お問合せ内容や検索キーワードは常にウォッチしているのですが、ある事に気が付きました。

「ん?よくよく考えてみると、これは日本独自の問い合わせ内容ではないな。おそらく、海外でも同じような課題を持っている会社は沢山あるだろうな。」と。

現在、日本で稼働させているウェブサイト網を海外にそっくりコピー展開できれば、ほぼ確実お問合せを倍増させられるなと感じたのです。

そして海外のお客様にヒヤリングを掛けたところこんなことが分かりました。

・海外からのお問合せ層
①現地企業に勤める日本人
②日本企業の現地法人に勤める日本人
③日本語が分かる現地人

上記の様な人が、日本のgoogle.comやyahoo!JAPANで「日本語」で検索をかけてくまおさんの会社を見つけているという事です。
ちょっとわかりにくいので砕いて説明すると、Googleは世界中でサービスを展開するアメリカの会社です。実はGoogleの検索サイトは国によって仕分けされています。例えばイギリスであればgoogle.uk、韓国であればgoogle.krと言った感じでドメインが異なります。「検索」と日本語で書いてありますよね?あれあ日本用です。

これによってどの様な事が起こるかと言うと、例えば、タイの会社で働くタイ人がgoogle.co.thの検索エンジンで「タイ語」で当社の事を検索しても一切ヒットしないという事です。厳密には色々な仕組みが交差しているのですが、ざっくりまとめるとくまおさんのビジネスは「日本人」が「日本語」でしかアクセスできないという事になります。

しかし、上記で書いたようにくまおさんの会社の商品は国籍は関係のない化学品なので、海外でも一定の反響を得られるのではないかと思っています。
現状では世界人口60億人中の1.3億人にしかリーチしていない当社の状況を変えることは出来れば、一気にビジネスが伸びるかもしれません。

今まではこれらのニッチ需要を「商社」が掘り出して、ビジネス化していました。現在でもそうです。しかし、それだと当社の出番がいつ回ってくるかわかりません。おじいちゃんになって死んでしまう確率の方が高いでしょう。

そこで、タイトルの通り「海外SEO」について調べ始めました。ちなみにSEOと言うのは「検索結果で自社が上位に表示される様に対策する事」だと思っておいてください。
まずは、アフィリエイターの友人に聞いたところ「日本以外の事はわからん」と言われ、助言をもらっている中小企業診断士に相談したところ「よくわからない」と言われ、ビックデータ解析会社の社長に相談しても「専門外で分からない」と言われ、その他分かりそうな人に方々確認したのですが分かる人が誰一人として存在しませんでした。

ネットで検索したところ、どうやら各々のスペシャリストが存在する事は分かったのですが、全体に精通した人や会社の存在が確認できませんでした。
ちなみにくまおさんの言う「精通」とは現地SEOにも長けている、これ即ち現地の検索エンジン事情や広告事情等も把握している事を指します。
例えば世界規模で見た場合検索エンジンシェアの80%以上はGoogleです。しかし韓国ではNaverが80%のシェアを占めておりGoogleは数%しかありません。ですから韓国においてはGoogle対策をしても意味はないわけです。故に広告の考え方や、アルゴリズム構成も異なります。
こういった事を全体的に把握していて、尚且つアフィリエイター的、セールス的な視点を持っている人や会社に出会いたいと言うのがくまおさんの希望です。

また、物理的なサーバーの距離も関係してきます。通信が光の速度とは言っても日本国内のサーバーにアメリカからアクセスするとタイムラグが出ます。アメリカのAmazon.comにアクセスする事がたまにありますが、やはり遅いです。これはおそらくGoogle検索の評価ではマイナスに働きます。
では、その国のサーバーなら良いのか?もしくは国内でも問題ないサーバーがあるのか?と言った知見も必要でしょう。

「海外にウェブサイトを作成できる」「国外のECサイトに出店できる」「ドメインは取得できる」「翻訳はネイティブ並み」という様にくまおさんの望んでいる事を細切れ、各々実施できる人は存在するのですが、トータルコーディネーターが存在しないのです。

また、これも分かりにくいのですが、例えば集客の出来る日本語キーワードや日本語ライティングが出来たとして、それを現地語に翻訳する際に翻訳者にライティングのスキルが無ければ台無しになりますし、現地のウェブ事情に精通していなければキーワードや文章の最適化が出来ません。翻訳者が集客ライティングスキルを備えている例は多分稀でしょう。なぜなら必要ないからです。翻訳者にアフィリエイター的な視点やセールス的な視点はあまり必要ないでしょう。という事は・・・くまおさんの希望は叶いません。

困ったくまおさんはJETRO(※日本企業の開発進出を助けたりする国家の外郭団体)にアドバイスを求めました。
何度かやり取りしたのですが、結論から言うと全く役に立ちませんでした。
ここでも、スキルが分散しているという問題に直面しました。担当者はある企業の海外販促事例を教えてくれたのですが、ウェブマーケティングの知識がない為、深堀すると答えが無くなります。
また、詳しい内容を聞いても内容を理解できるだけの基礎リテラシーがない為、答えが出てこないという問題がありました。

仕方が無いので、Amazonで書籍を探すことにしました。
ところが・・・海外SEOに関しての書籍って・・・ほぼ無い。雑誌も含めて役に立ちそうな書籍は5冊しかありませんでした。そこで5冊全部を購入。

でね・・・その半数が越境EC(※海外のウェブショッピングモールへの出店)をテーマにした本で、BtoCが目的となっているのです。くまおさんのようなBtoBの事例はなし。
また、雑誌にはこんな記述がありました。

コンサルタント
「よくある内容として、補助金を使って200~300万円程度の少額で何とか海外対策をしたいという相談を受けるのですが、その際ははっきりと【無理です】とお伝えしています。海外では国内の対策以上に手間と資金がかかります。」

・・・おいおいおい。200~300万って少額じゃないだろ。くまおさん、大企業にいたけどそれだけの金額でウェブマーケティング稟議書を通そうと思うとかなり大変だぞ。と。

こういった記述を読んで「これは、日本の国内企業に頼んで海外マーケティングする事はやめた方が賢明だな」と感じました。
他にも色々と問い合わせもしました。翻訳系の会社にも話を聞きましたが、あくまでも翻訳のスペシャリストであって、全体のマーケティング全体の事は分からないと言われました。

とは言え、海外にくまおさんの商品のニーズがある事は明らかであり、そのやり方も分かっています。(※日本と同様のサイト網を海外展開する事)

「じゃあ、仕方が無い。自分でやろう!」

という事で、くまおさん、自分でやります!
仕方が無い、だって誰も出来ないんだもん。

まずはyoutubeとランディングページの連動から始めてみようと思います!