旦那がオシャレになっても放っておいてあげてほし話

おじさんはオシャレが恥ずかしいのです。オシャレすぎるおじさんをってどうなの?レオンに載ってるジローラモってどうなの?いい大人がファッションについて語ってるのってどうなの?もっと他にやる事あるだろ?とか考えてしまいます。同じように考えるおじさんってかなり多いのではないでしょうか。

しかし、上下スポーツウェアでディズニーランドに出かけるくまおさんが奥さんに「もう少し格好に気を使ってほしい」と言われて以来、「確かに・・・そりゃあそうだ」と納得し、とは言えオシャレという概念がよく理解できず、いろいろとリサーチをかけたところ、こんな本を見つけ、ロジカルにオシャレを理解することが出来ました。工科系大学工学部出身のくまおさんからするとオシャレを「なんとなく」語られると全く意味不明で、理由をきっちり説明してくれているこの本はとても役に立ち、納得感のある内容でした。

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トレンドが~とか、抜け感が~とか、外しが~とか、落ち感が~とか・・・訳の分からんことを言ってんじゃねーぞと思っていました。この本はそれらをロジカルに説明してくれるので、「一般人がキムタクと同じ格好をしてもなぜかダサい」という長年の謎が解けました。ネルシャツを着て、リーバイス501、レッドウィング、クロムハーツにゴローズ・・・おじさんがこんな格好をするとダサいのです。許されるのはキムタクと浜ちゃんだけでしょう。

で、最近奥さんがファッションの話をしてくるようになりました。これは十分な成果だと思います。そんな話の中で「私、niko and…が好きなんだけど、くまおさんも好きそうな服がたくさん売ってるよ~」と言っていました。niko and…は株式会社アダストリアは、東京都渋谷区渋谷の渋谷ヒカリエに本社を置くカジュアル衣料品および雑貨を中心としたSPAブランドを展開する企業で、コロナ禍でガッツリ悪影響を受けており、大幅赤字のニュースを最近見たな~と記憶しています。通販サイトを見てみると、そこまで高くはなく、シャツで5,000~7,000円位の価格帯でした。なるほどな~と。

でも買いに行くのめんどいしな~試着とか嫌だしな~おじさんがオシャレに気を使ってる風に見られるの恥ずかしいしな~とか考えたりします。その結果、ユニクロ通販でいいかと落ち着きます。ルメールとかJWアンダーソンとか、この冬はジルサンダーなどのコラボラインが出るわけですから、デザイン的にもオシャレ初心者には十分だと思っています。そしてやっぱり安い。ユニクロの洋服はシルエットが・・・とか玄人ぶったことは言いません。お前はジルサンダーよりも洋服に詳しいのかと言われれば謝るしかないからです。

話はそれますが、学生時代に深夜にファッション通信という番組が放映されていた記憶が蘇ってきました。なにやらランウェイが流れて「今期のマルタン・マルジェラは・・・」とか「ドリスヴァンノッテンの○○は~」なんて声が聞こえていました。当時はジョン・ガリアーノがディオールのデザイナーで、変な奴がいるものだな~と思ってみたり、マルタン・マルジェラって変な名前(笑)と思ってみたり、カール・ラガーフェルドが怖そうで、いかにもな感じで、トム・フォードがよく取り上げられていました。アレキサンダー・マックイーンがジバンシィだったり。天才なんだろうな。ジャン=ポール・ゴルチエ がマルイにあふれている時代でした。これはライセンス品だったのかな?よくわからん。

ちょうどそのころ株式を始めていて、テレビ東京の「クロージングベル」という株式情報番組を録画して欠かさず見ていました。はじめの頃は専門用語だらけで何を言っているのかさっぱりでしたが、次第に意味が分かるようになってきたので、「ファッション通信」も見続けていればそのうち意味が分かるようになるのかもな~と考えていたのですが、全く意味が分からないまま終わりました(笑)

さて、昔から疑問だったことがあります。それがメンズ服バカ高い問題です。昨日見ていたファッション雑誌に載っていた、サーファー的モデルが来ていたパーカーの値段が23万円と書いてありました(笑)もう、笑うしかないよね。そんなパーカー来て海に行かね~だろうがと。

これも上記本の著者MB氏が明確に解説していました。メンズ服が高い理由は売れないからだそうです。売れる量が少ないのでボリュームディスカウントが効かず、且つそれでもビジネスとしては利益を上げなければならないので、品質を上げ付加価値をつけ、高価格帯の製品に仕上げるそうです。この様な明快な説明はくまおさんの大好物です。とてもよく理解できます。物事には必ず理由があると常々考えています。

先ほどのパーカーはオールカシミアと書いてありました。レディースでオールカシミアのパーカーとか売ってる?まあ、ハイブランドにはあるかもしれませんが、一般のファッション誌には出てこないでしょう。見たことないけど。

ですから、メンズ服で安くておしゃれな服というのは、そもそも売っていない訳です。ユニクロですら、メンズラインはレディースラインよりも3~4割ほど割高です。おそらく素材はある程度共通していると思うので、この価格差はロット差なのでしょう。

何だかんだいろいろと書きましたが、おじさんはオシャレに気を使っていると気が付かれることを恥ずかしがります。ですから、もしも旦那さんが洋服に気を使いだしても基本的には放っておいてあげてください。間違ってても「また靴買ったの~同じようなやつこの前も買ってなかった~」などとは言ってはいけません。せっかく勇気を出して身なりを整えようと頑張っている気持が一気に萎えます。上下ジャージに逆戻りします。その点、くまおさんの奥さんはその辺りは余計なことは言わずに見守ってくれるのでありがたいです。