営業が好き・・・なわけない。

「営業が好きです!」などと言う輩がいますが信じられますか?
くまおさんは営業という仕事が、基本的には好きではありません。
しかし、社会に出てから新規開発営業の経験が長く、結構得意なので現在でも営業マンです。

そんなくまおさんはお客様に断られるのがとても嫌です。

ちなみに、営業会社で「お客様に断られるのが嫌です」などと言ったら説教タイムに突入しますのでくれぐれも発言しないようにしましょう。

訪問販売員時代に嫌と言うほど「断られる」事を経験をし、その後も新規開発営業は断られる事がデフォルトです。
いくら前向きに考えようとも、自己啓発セミナーに行こうとも、ありがたい本を読もうとも、トップセールスマンの教えを乞うても、嫌なものは嫌です。
多分、これは人間の基本的な防御反応なのではないかと思います。ほとんどの人は「断られる」事に対して一定の恐怖があります。

先輩方のアドバイスでよく言われる、使い古された言葉。

「断られてからが営業だ!」

それは違う。
断られない様にどうしたら良いのか考えながら行動するのが営業だよ。

バカなの?・・・失礼しました。

さて、そんなくまおさんに対して「営業は好きです!」みたいな事を平気な顔していう奴は信用できません。
お前は本当に営業したことがあるのか?と聞きたくなります。まあ、くまおさんは大人なのでそんな事は聞きませんが、そういう事を言う輩は多分新規開拓営業はしたことが無いのだと思います。既存客周りと新規客開拓では全く難易度が異なります。

トップセールスマンが自分に言い聞かせる為にあえて言っていたり、対外的そういったフレーズを口にしているのはよく分かります。しかし、大したセールス成績も上げていないにもかかわらず、そういう事を言う輩は本当に好きじゃない。

ただ、稀に断られることに対しての恐怖感が欠落している営業マンが存在します。
くまおさんは「ねじが外れている」と表現していますが、そういう営業マンは強いですね~。断られることが怖くないので、凡人よりも圧倒的に多い数にアタックすることが出来ます。結果として大きな成果を得るのです。

凡人は断られたり、怒られたりすると委縮して次の一歩が出にくくなります。それらが蓄積して多くの新規開拓営業マンは退職してしまいます。しかし、ねじが外れている営業マンは本来であればストレスが蓄積するはずの桶に穴が開いている為、まったく躊躇が無いのです。これは強い。

実際には営業で断られると言っても、そんなにひどい断られ方をすることは稀です。しかし凡人は失敗に目を向けがちで、ひどい断られ方だけをずっと記憶してしまいます。ねじが外れている営業マンはそんな事は重要ではありません。心に負うダメージが極めて少ないのです。

ねじが外れている営業マン
「どうせ元々ゼロなんだから断られたって関係ないじゃん。契約になったらラッキーだし。マイナスになるわけじゃあるまいし。」
くまおさん
「そうは言うけどさ・・・実際に断られたらへこむだろ?」
ねじが外れている営業マン
「別に。だってマイナスにはならないんだよ?」
くまおさん
「おっしゃる通りです。ごめんなさい。でもくまおさんには無理。」

本当におっしゃる通りなのですが、人間の感情は心掛けだけではどうにもなりません。

とまあ、世の中には営業モンスターも多数いますが、そういう人は稀なので目標にしてはいけません。
くまおさんの前で「営業が好きです!」などと言う事は口が裂けても言わない方がいいです。「営業は得意です!」これはOKです。テクニックの問題ですから。

「学生時代に接客業が好きだったので営業を志望しています。」みたいな的外れな発言なので気を付けましょう。