代案を出してほしい【ビジネスマナーだと思う】

くまおさんは、企画立案や資料作成を積極的に行う方だと自分では思っています。
現状の問題点を解決する為や、新しい取り組みの際の資料づくり等です。

先日も新規事業用にDMを作成しました。そこまで特別な内容ではなかったものの、一応会社のオーナーに内容を送付しました。

すると、抽象的な指摘が幾つか入りました。
具体的な箇所と修正方法を投げ返したところ、指摘は無かった事になりそのままGOサインが出ました。

よくよく話を詰めてゆくと、オーナーが特に明確化されていない箇所に「なんとなく」指摘を入れていたのだと理解しました。
これはくまおさんだけの場合だけでなく、様々な場所やタイミングで発生します。そもそも、くまおさんがDMを作ったからこそ指摘があったわけであり、DMが存在しなければそういった話題にさえならない項目です。

別件ですが、新規事業で新規開拓先への企画書を作成する必要が出てきました。そこで、担当者へ「企画書を作成してください」と依頼したところ・・・作り方が分からないと言われました。くまおさんよりも20歳くらい年上の担当者です。

・・・まあ、それはいいです。今までそういった資料を作成する環境になかったのでしょう。しかし、考えもせずに「分からない」と言われたことにとても違和感を感じました。

何で考えないのだろうか?分からないなら調べればいいし、本屋に行けば企画書作成に関するアドバイス本が山ほど売っています。また、google先生に「企画書 ひな形」と打ち込めば沢山答えが返ってきます。しかし、こういった行為を一切粉わずに「分からない」と言ってくる神経がくまおさんには全く理解できませんし、とても無礼だと思います。

企画立案や新規提案を作成する側は、色々と考えて資料を作成したり、話のストーリーを組み立てています。それを発表するまでには試行錯誤しているわけです。
それこそ、ある程度の反論も想定してそれらに対処できるように資料を準備していたりもします。

それに対して、「なんとなく」反論するのはやめてほしいのです。
反論の理由が明確ならば構いません。明らかに考え方が異なる事もままあります。しかし「なんとなく」反論するのはルール違反です。
なぜなら「なんとな」く反論するのは一瞬でできますが、企画書は一瞬では出来ないからです。それ相応の時間がかかっています。反則だと思います。ずるいです。

「じゃあどうしたらいいの?」と逆質問しても明確な答えはありません。
大抵のプロジェクトには期限があります。それよりも良い案が無いのであれ、最善案ではなくても既存案で実行しなければなりません。

一生懸命頭を使って考えた「案」を「なんとなく」否定しないでほしい。否定するならちゃんと「考えて」から発言してほしいと思うのです。

その案を、どの様に修正すれば実行できるのかを一緒に考えてもらえたらどんなにうれしい事かと思います。しかしそういった事はくまおさんの経験上とても少ないです。

日本国の国会でも、長らく同じような事が起こっていますよね。与党に色々と疑惑があっても支持率が高いままなのは、国民が野党にうんざりしているからだと思います。
今の野党は党内部がまとまっていないからなのか、代案なく、とにかく否定や糾弾ばかりしている印象です(個別に話を聞いてみるとちゃんと代案があったりするのに、なぜか国会では言わない)。

財務省の森友書類改ざん問題も、おそらく国民の多くは「うんざり」しているのではないでしょうか。もうこのやり取りにうんざりしているのです。

与党がどれだけブラックだとしても、代案を出さない野党よりもよっぽどマシだとくまおさんは常々思っています。じゃあどうするの?という話と一緒です。
国の予算は毎年日々消費されて、使い道が決まって行くのに「もっと良い案があると思う。具体案はないけど。」と言われても相手にできない気持ちはよくわかります。

案を出すのが苦手な人も多くいるでしょう。でも意見は言わなければならないというプレッシャーから「なんとなく」否定的な発言をしてしまうのかもしれません。
でも、逆側からも考えてみてほしいのです。 案を出す側だって急にひらめくわけではありません。色々な素案を考えてその中から絞って発言しています。その様にして一生懸命「考え」た内容を、「なんとなく」の理由で振り出しに戻される気持ちを考えたことはありますか?一度ではなく何回も繰り返されれば、そりゃあ新規案は出てこなくなりますよ。

最近新規の案が出てこないと、心当たりのある会社幹部は多いのではないでしょうか?
そういう事です。

ゼロから考えるのは本当にエネルギー使います。
それを毎回振り出しに戻されると本当に気持ちが萎えます。じゃあ事前相談すればいいのかというと事前相談の段階で否定されるので相談できません。根回しが足りないのかもしれませんが、否定的な意見が出る場所、人は大体決まっており、各々対処法が異なるので厄介です。

兎に角、代案を下さい。
それが稚拙でも短絡的でも構わないのです。小さな1か所でもいい。全くのゼロから作り出すよりも、代案があった上で再修正した方がやりやすいのです。結果的に代案とは全くちがう再提案になることも多いですが、それは代案が出てきたからこそ生まれるものだったりもするのです。

自分は否定的だな~と感じている人が代案を出すように意識する事を切に願っています。案を出す苦しみが理解できれば、対応方法も変わってくれるでしょう。

ちゃぶ台返しは本当につかれるからやめてほしい。