中小企業診断士は役に立つのか?

所属地域の商工会議所とやり取りをしています。
借入だったり、展示会出展の補助金だったりと何かと絡むケースが増えています。
その流れで、中小企業診断士の方の経営診断を受けています。

くまおさんの会社はくまおさんとお父さんしかいないので、ある一定の知見がある第3者からの声と言うものを欲しいな~と丁度思っていたので、良いタイミングでした。
そして、6か月間支援してもらい、ディスカッションして感じた事としては・・・一定の意味はあったかな?という感じです。

中小零細企業に転職して、小さいコミュニティの中で仕事をしてみて痛感したことがあります。それは「体験の狭さ」です。
幸いにして世間一般では大企業と言われる会社で10年程度働いていたので、「狭さ」自体に気が付くことが出来ています。
ですから、外部の人に社内情報を隠すことなく開示して意見を貰うと言うのはともて貴重な経験だと思いました。

ただ・・・超ニッチ新規顧客開拓が課題の当社化学品事業からすると、解決策は出てこないな・・・と言うのが正直な所です。(そりゃあそうだよな・・・、そんなに都合よく出てこないよね)
中小企業診断士の方から出てくる内容と言うのは「業界紙に広告を出す」「展示会に出展する」「紹介元をたどる」という様な一般的な事になります。
まあ、そりゃあそうなんだろうけど・・・ありきたりだよね・・・。という感じで。

実は12月に某展示会に200万円位かけて出店しました。
本当は展示会ではなくウェブ対策を行いたかったのですが、当社のターゲットにアプローチする方法がウェブやその他では思いつかず、消極的判断で展示会に出展してみることにしました。
結果としては「もういいかな・・・」という感じ。
くまおさんは結構頑張ってウェブ網を作ったので、何もせずとも、ある一定のお問合せを取れる仕組みが出来ています。
一方、展示会は刹那的に消化されてしまう為、効果測定も難しいですし、実際に獲得見込み客数もウェブに対して効率悪すぎという事が分かりました。

そういった内容や見込み客情報に関しても中小企業診断士の方には共有していました。
その上で、「展示会には続けて出してみないと!」とか言うわけです。
くまおさんのウェブ制作に関しても説明はしたものの、リテラシー差が激しすぎて理解してもらう事は難しいという問題もありました。

目下くまおさんの事業の課題は海外への情報発信です。
これに関してはAmazonで片っ端から書籍を購入して少し勉強してみました。
化学事業のウェブメインサイトの記事数は500近くあるのですが、翻訳だけで800万円という見積書が出てきました。
これはあくまでも翻訳だけであり、海外のSEO対策やサイト制作費は含まれないので、不確実性が高すぎて判断が難しいです。

という事で現状のくまおさんの会社では中小企業診断士の方とはあまり相性が良くなかったかな~という感想です。