ビジネス英語力について(海外SEO)

くまおさんの本業で取り扱っている化学品を海外に売り込もうと思い、約30か国語分のウェブサイトを制作しました。
Google翻訳とその他幾つかの無料翻訳サービスを利用しました。

そして、この度EUの商社と販売パートナー契約を結びました。
やり取りはメールで、言語は英語です。
主にGoogle翻訳を使っています。文章を短く、わかりやすい言葉で構成する等の注意事項はありますが、概ね問題ありません。

契約書は以前に使用したことのある、リーガルチェック済みのものを一部修正して再利用しました。
先方は、くまおさんの商品を扱いたい側なので、こちら側の言い分がほぼ100%通りますし、情報を取りに来てくれるので英語文法が間違っていても全く問題ありません。

さて、くまおさんの英語力について。
くまおさんは外国語がよく分かりません。
一応大卒ですが、都内の工学系私立大学で偏差値50くらいなので、英語のレベルはたかが知れています。そして、そういった私立大学では一般教養という事で1,2年生の際に英語の授業が存在しますが、レベル的には高校の英語を復習するという程度なので、英語力は受験期がMAXです。

高校はまあまあ偏差値が高い学校で、60オーバーだったかと思います。
大学になると理系、文系で単純に偏差値比較が出来ないので、明確な立ち位置を明示しにくいのですが、英語に関してはネイティブのヒヤリングは全く無理で、中学校の教科書位なら何とか初見で、意味を理解できるくらいの学力です。
追加情報としては、日本語が通じると言われているハワイのレストランで、店員が何を言っているのか全く分からないくらいのレベルです。

そんなくまおさんでも外国語での新規顧客開拓が出来ました。
思っていたよりも早く結果がでたなと思っています。運が良かったです。

海外ウェブサイト構築にあたって、本を購入したり、海外SEOのウェブサイトを参考にしました。
そこで必ず書いてあることの一つとして「翻訳の正確性」があります。
翻訳が間違っていると、信用を失う、またGoogleからスパム扱いされる等のデメリットが語られてます。
確かにその通りだと思います。しかし、一方で無い袖は振れないという懐事情があります。
翻訳を外注したり、海外ウェブサイトの構築を外部に依頼すると数百万円~数千万円の費用が掛かる事が分かりました。(見積もりを取りました。)

ここで矛盾が生じます。
下記が当社の条件です。

・売上の小さい会社が逆張りでニッチ商材での海外進出を考えている。
・海外SEOは文献が少なすぎで効果の事前検証がほぼ出来ない。
・予算は少ない。
・結果が出るかどうかはやってみないと分からない。

そう、お金が無いのです。お金が無いからこそライバルの少ない海外市場を目指すわけです。ところが、実際に必要な費用感は大企業が想定するような金額です。
ただ、これだけの費用感になってくると逆に大企業では稟議書が通らないと思います。理由は「結果が出る保証が無いから」。上層部の主に総務や経理関係の役員が費用対効果の面から反対すると考えられます。

そこで、くまおさんは実際には自力で海外SEOにチャレンジしたわけです。その際に翻訳の正確性に関しては目をつぶることにしました。
これは、くまおさんのアフィリエイターの感覚として下記の様に考えたからです。
「文法が間違っているかどうかと言うのは、同コンテンツが複数ある、比較できる場合にGoogleの評価対象になるわけであって、そもそも認知が無いニッチ情報の場合は文法が間違っていてもあまり問題ないのではないか。」と仮定しました。
多分、現時点で上記仮定はある程度正しいと思います。しかし、上記の様な情報は書籍や権威あるSEOウェブメディアではあまり発信できない内容だと思います。

もしも海外SEOの書籍に「翻訳は多少間違っていてもOK」と書いてしまったら様々な問題が起こるでしょう。また、ポジショントークとしても難しいですよね。

上記を総合的に勘案すると、大企業はまだまだ参入できないのが、BtoB分野の海外SEOだと思います。これからもしばらく参入が出来ないでしょう。
ただ、将来的にGoogleがもっとスマートな翻訳機能をchromeブラウザに標準搭載する日が来ると思うので、言語の壁はかなり低くなると思います。そうなってくれば、今のくまおさんの海外SEOはあまり意味がありません。

実際に海外ウェブサイトを作ってみた感想としては「予想通り」という感じです。
新しく作ったサイトの流入はほぼゼロです(笑)
しかし、一部言語のサイトは多少の流入があります。
また、外国語サイトがあると日本の公的機関に幾つか登録が出来たりするので、そちらからの流入を獲得できます。

もしも、これを大企業で実施したらと想像してみました。
多分、針の筵です。
SEOは直ぐには結果が出ませんが、それを理解できる重役は少ないはずです。赤字を垂れ流す海外SEOに対して会社内の風当たりは強く、担当者はそのうち担当を外されます。結果の出ていない海外SEO部署に集められる新任者はあまり優秀ではないと考えられますので、結果として海外SEOは放置され、ゴミとなって消えてゆく運命です。
故に、現実としては大企業では実施が難しいと言えます。

では、逆に中小零細企業の場合はどうでしょうか?
これは、そもそもスキル的に、予算的に実行できないでしょう。ですから当然結果も出ません。検証のテーブルにすら乗れないと考えられます。

要するに、「BtoBの海外SEOは誰もやらないし、出来ない」のです。

だからこそ、BtoBの海外SEOは超チャンスだと思います。
BtoCは少々こなれてきた感があります。
アリババやebay、Amazonなどのプラットフォームも既に存在しているので、あまり興味はありません。

BtoBです。
くまおさんはまだ結果は大して出ていませんが、間違いなくBtoBはチャンスのある市場です。特にASEAN各国への不動産、食品、エンタメ、ファッション以外のBtoBSEOはかなり効果が高いはずです。