コロナ禍に関係なく田舎の中小零細企業は倒産すると思った話

仕事をしていると辟易する事ってありませんか?
これから毒を吐きます。

くまおさんは今までの社会人経験で、エンドユーザー(持家層なので中位層以上)から、建築職人、零細企業(3ちゃん)、地場中堅企業(10億~30億)、大手ゼネコン、化学系専門商社、化学メーカー等の方々と接してきました。
自身も約10年ほど上場企業に勤務していたこともあります。

図らずも、色々な人と接してきました。そういった人生を送っているとある時気が付くことがあります。それが、「階層」です。

化学メーカーや専門商社などの担当者はほぼ大卒です。しかも理系。
一方、建築職人は中卒が多いです。
くまおさんは、若い頃は「学歴なんて関係ない!」と思っていたのですが、様々な階層の人と仕事をしていると「学歴」がその人の、人となりにかなり影響していると考える様になりました。
やはり、大卒はちゃんとしている人が多いと言えます。(クソ野郎も沢山いますが、中卒に比べれば、確率は低いです)本人が頑張って受験勉強したという経験は、自分を制御する能力が一定以上ある事を示していますし、大学に行ける家庭環境を両親が作ってくれていたという育ちの良さもあります。
奨学金で大学に行った方もいると思いますが、そういった人は、それだけの金銭的ハンデを背負っても「学ぶ」という事に価値があると考える事が出来る人であるという意味で素晴らしいと思います。
学力は遺伝や家庭環境、親の所得にかなり影響を受けるので、くまおさんとしてはFラン大学がどうのこうのというつもりはありません。20歳を過ぎても教育を受けるという環境に身を置いておけたかという話です。

家庭の事情で、優秀なのに学ぶ機会を得られなかった人も沢山いると思います。そういった方には申し訳ないと思います。私たちが大学に行っている間に、社会に出て税金を納めてくれていた同年代の人に頭が下がりますが、それも申し訳ありません。

こういう話をすると、「私の○○は中卒だけど、ちゃんとしています!」とか「東大出身の○○は引きこもりです」みたいな話をする方もいますが、そういう逸話を否定しているわけではありません。あくまでも確率の話です。でも、上記はどちらかと言えば例外です。例外なのでコミュニティの中で目立つため、よく話に出てくるわけです。

さて、話を戻します。

サラリーマン時代は同じ属性の人としか仕事をしないので、あまり違和感は感じませんでした。
しかし、現在くまおさんは大きく分けると2つの分野で仕事をしており、辟易する理由はそこにあります。一つは建築系、もう一つは化学系です。

建築系は本当に階層が低いと感じます。これは紛れもない事実なので仕方がありません。ビジネスがスムーズ進まず、様々な場所で2度手間3度手間です。
未だにFAXで受発注をしていたり、契約書が無い仕事もざらです。初めのうちは「建築業界はそういった業界で、むしろ効率がいいのかもしれない」と考えたりもしたのですが、くまおさんがいくつかの事象を無理やり効率化したところ、明らかにその方がミスやコストが削減できたという事が相次ぎ、「あ、この人たちは考えないんだ~。思考する事を放棄しているんだな。」と明確に感じるようになりました。

その頃から、申し訳ありませんが、階層が低い人たちであると認識して仕事をしています。2度手間3度手間を防ぐために、前もってその彼らの階層が低い事を前提に仕事をしています。
仕事の注意事項がある場合、口頭で伝えるだけという事はしません。紙で渡すだけとう見ないで捨てたりされるので、捨てられない様に「毎日必ず使用するバインダーに剥がれない様に張り付ける」事をしています。

もし相手が化学商社だった場合、そこまでしませんし、する必要がありません。
これは階層が高いからです。

建築系は総じて階層が低いです。その起源は学生時代までさかのぼり、勉強を早々にドロップアウトしてしまったので「思考訓練」の時間が足りないまま大人になってしまったのだと思います。
これはあくまでも確率の話なので、そうではない人も沢山いるはずです。ただ、くまおさんの周りはそういう人だらけです。

くまおさんが子供の頃からお世話になっている、多能工の職人さんがおり、現在でもウチの事務所に定期的に出入りしてくれているのですが、愛嬌はあるものの本当に抜けています。ちなみに仲はいいです。

そして、本日また辟易する問題がありました。
くまおさんのお父さんは地方都市の工業高校卒業生で、建築屋さんです。品行方正ではありません。
その工業高校同窓会名簿に広告を出したいと、お父さんに言われたので効果はほぼ無いだろうことは認識しつつ、OKしました。その広告勧誘が郵送で届いたのですが、これが本当にレベルが低いのです。
まず、今どき切り貼りの原稿を入稿しろと言っています。(せめてメールじゃないの?)
プリンターで出力したものを同封でも構わないと書いてありますが、なんと返信用封筒が長3!横幅12㎝の細長い封筒です。原稿のサイズは最大でB5くらいあるので、折らないと入らないのです。折り目の付いた原稿をスキャンして名簿広告に入れ込むつもりらしい!バカなの?ねえ、バカなの?

仕方が無いので折らずに入る封筒に原稿を入れて送り、必要であればメールでデータ納品しますとメモを入れました。多分、お礼の電話も無ければ、メール返信もないでしょう。これだから田舎の中小企業は嫌だ・・。
こちらは「客」だよ?なんで客側が気を遣わねばならんのさ?お父さんがどうしても出したいっていうから、仕方ないから対応するけど、普通だったらやらないからな!

さて、こんな事をしている会社はコロナ禍に関係なく淘汰されると思います。この様な会社は地方には沢山あると思いますし、実際にくまおさんはウォーターサーバー代理店募集の仕事をしていた時に、数百社の地方企業の社長さんに会って会社訪問をしたので、肌身で実感しています。
田舎に行くと、その様な会社は本当に沢山あります。電話をかけてみてください。「もしもし?」と電話に出たりしますから!港区の会社だったら「お電話ありがとうございます。〇〇株式会社でございます。」と出るはずです。
教育という概念を持っていないらしい。

田舎の印刷屋でおそらく、工業高校OBなのか元々の付き合いのある会社なのか分かりませんがレベルが低すぎて辟易します。言いたくありませんが、田舎の中小印刷屋さんに就職する担当者なので、そういう所まで気が回らないのかもしれません。

少し前にこんな記事を見つけました。

https://anond.hatelabo.jp/20130809115823

切なくなって、同時に納得しました。
くまおさんは東京西部の生まれです。地方の方はあまり分からないかもしれませんが、東京も西の方は結構田舎(とは言え、地方都市とは全然違いますが・・・)で、西に行けば行くほど公立学校の学力が下がって行きます。
これは、多分親の所得と相関関係があると思います。西東京エリアから都心部に勤めに出る人は意外と少なく、地元で就職する人が多い印象です。(人口が多いので仕事もそれなりあります)しかし、その場合給料は多少低めになり(とは言え、東京なのでそれなり)、DQNも増えます。

くまおさんはそんな西東京エリアの生まれなので、中学校時代のお友達は結構な確率で中卒、高卒で建築屋です。あとは自動車関係とか、ごみ収集とか・・・。そういった仕事をしてくれる人がいないと社会が回らない事は分かりますよ、でもね・・・。上記の様な事を様々な局面で体験、体感していると、くまおさんの様に考える様になっても仕方ないと思うのです。

若い頃は少し早く世間に出る彼らに憧れすらありましたが、30歳を超える頃になるとどんどん疎遠になってしまいました。
同窓会に行ってその話題が、パチンコ、スロット、スマホゲーム、ゲーセン、競馬、競艇だった時の絶望感・・・分かりますか?
「あ・・・もうここにはいられないんだ・・・」と寂しくなりました。

くまおさんは都内の建築系4年制大学を卒業しました。
大学に行かせてくれたお父さん、お母さん、それを見守ってくれた祖父母、本当にありがとうございました。感謝しています。