ググレカス

ググレカス

くまおさんのお父さんはパソコンがあまり得意ではありません。
しかし今のご時世、パソコンを使わないと仕事にならないので使用しています。
そして直ぐにくまおさんに聞いてきます。

おとうさん
「ねえ、これってどうすればいいの？」

この時点でくまおさんはお父さんの画面は把握していませんから「これ」の正体は不明です。まずこの段階でこれってなんだよと思います。

仕方がないので見に行くとごくごく初歩的な事だったりします。
この事象が始まって最初の頃は対処療法でした。都度やり方を説明して解決していました。
しかし一向に質問が減らず何度も同じことを聞くので、次の手段として、そもそものパソコンの仕組みや考え方を説明し、それに付随して問題を解決するように指導しました。

しかし・・・それでも何度も同じことを繰り返し聞いてきます。どうやらパソコンの仕組みを伝えても理解していないのか忘れている様で意味がないようです。

そこで、次に答えを教えないことにしました。
「答えを教えてもすぐに忘れてまた質問してくるでしょう？くまおさんはそれがうんざりだから答えは教えない。その代わりに答えにたどり着く方法を教えます。」と伝えました。

そして、googleの検索窓に、質問を打ち込んで調べるという作業を教えました。
例えば、「デスクトップ　アイコン　消えた」とか「数字　打ち込めない　Windows10」といった具合です。

お父さんくらいの初心者が突き当たっている壁は世界中のWindowsユーザーがほぼ体験している事です。その為ネット上にほぼ答えがあります。そしてくまおさんはいつも言っています。

「我々凡人がこうあったらいいな～と考えていることは、Microsoftの天才が大体先回りして実現してくれているから、googleで探せば答えはほぼ見つかるから。」

ここまで言えば大丈夫だろうとたかを括っていましたが、相手はそれを超えてきます。

お父さん
「何て質問打ったらいいの？」

これにはさすがに怒りました。その位は自分で考えろと。
くまおさんの記事で良く言及している事ですが、多くの人は頭の中にある抽象的な事柄や考えを書き言葉として表現する国語力が足りません。
そして、どうやらこれは後天的な能力ではなく先天的に遺伝の影響が大きいらしいです。ですから、残念ながらお父さんに「本を読め！」と言っても改善しませんでした。

くまおさん
「話し言葉でいいから、分からないことをそのまま検索窓に打ち込んで！」

と伝えるのですが難しい様で全く改善しません。

先日こんなことがありました。

お父さん
「ねえ、これどうしたらいいの？」
くまおさん
「（これってなんだよ？！）・・・何？」
お父さん
「突然画面がこうなった。」
くまおさん
「（こうってなんだよ！？）何の話をしてるの？」
お父さん
「だから、画面をいじっていたら突然消えたんだよ。」
くまおさん
「OK・・・。じゃあ、何をしていたらそうなったのかを順を追って説明して。」
お父さん
「いじってたら突然こうなった。」
くまおさん
「だ・か・ら・・・何をどういじってたのかを聞いてるの！」
お父さん
「・・・・云々・・・・・（説明が下手すぎてよく分からない）」
くまおさん
「じゃあ、〇〇で、〇〇して…云々という事で合ってる？」
お父さん
「あってる。」
くまおさん
「じゃあ、検索窓にそうやって打ち込め！」