エクストラライト弦をアコースティックギターでは使用しています。

このブログは趣味ブログなので好きな事を書きますね。

くまおさんはアコースティックギターを沢山持っています。

売ったり買ったりしているので本数は変動しますが現状では8本のアコースティックギターを所有しています。その中には人から借りているものだったり、預かっているものもあります。

先に言っておくとくまおさんは弦は緩めない派です。

中には数十万円位のかなり高価なギターもあり、管理に気を使います。特にシビアなのがネックです。少し放置すると「反り」が出てきます。このネックの反りという現象がとても厄介です。厳密には元起きトップのふくらみも含みます。
アコースティックギターは生の木でできている為、湿気によって大きな影響を受けます。通常は弦を張ってあり、一定のテンションがかかっている状態です。これが季節に気候によって動くのです。
我が家の一番高価なギターhd-28マーチン1982年製です。現状弦高が3.5㎜を超えています。凄く高価なギターなのにまともに弾けません(笑)

根本的な修理をするとマーチンの廉価モデルが買えてしまうレベルの金額がかかるというメンテナンス性最悪のギターです(笑)

アコースティックギターの場合、弦の高さが(12f基準)が0.5mm変わると弾き心地が大幅に変わります。一般的には低い方が弾きやすいです。アコースティックギターの場合、3㎜以下というのが一つの目安となります。これが3.5㎜になるととても弾きにくいギターになります。

そこでアコースティックギタリストの間での永遠のテーマである、「使用後弦は緩めるのか?」という課題に直面します。多くのアコギはライトゲージがベースになっています。弦を張った状態だとネックを内側に引っ張ろうとする力が常に働きます。この力を緩和させネックへの負担を減らすために「弦を緩める」という意見があります。
一方、ギターは弦の負荷がかかる事を前提に設計されているので「弦は緩めない」方が良いという意見もあります。

くまおさんが所有しているテイラーギターは「弦は緩めない」という事を公式に提唱しています。弦のテンションの変化を頻繁に行う方がネックに負荷がかかるという見解です。またテイラーギターはレギュラーチューニング時のテンションを前提にネック設計をしている為、チューニングは緩めないでくださいとの事でした。

くまおさんが中古ギターを買うお店では、「演奏しないときは少し弦を緩めてください」と言われました。

もうね、なんのこっちゃ分かりません。

そしてここからが実体験です。
テイラーギターの弦を交換してライトゲージに張り替えました。すると・・・ネックが順反りしました。弦高が2.7㎜位だったものが3㎜を超えだしたのです。これが夏場の話。
そこで秋口にエクストラライトに張り替えたところ2.8㎜位に戻りました。ちなみにトラスロッドはいじっていません。中古で購入したギターなのでもしかするとエクストラライトやカスタムライト用にトラスロッドを調整してあったのかもしれませんが、ライトゲージだと事実として反りました。

モーリスW-20というギターにも、ここ1年くらいエクストラライトを張っていました。これをライトゲージに張り替えたところ、3㎜を超えて順反りしました。こちらは、そのもっと昔はずっとライトゲージだったので、調整の問題ではありません。現状、ライトゲージを張ったまま弦を緩めています。普段は弾かないギターなので。

くまおさんの肌感覚としてライトゲージレギュラーチューニング状態だと順反りします。
エクストラライトゲージだとレギュラーチューニングでも順反りせずにネックが安定しています。

という事で、くまおさんはアコースティックギターにはエクストラライトゲージを張る事にしています。順反り防止と、弾きやすさです。
エクストラライトゲージの弦と言うのは玄人たちからは「ギターのポテンシャルを出せない」的な事を言われます。エクストラライトは力の弱い女性用という意見も散見されます。

マーチンはライトかミディアムだ~という様な意見も多数あります。でも、実際のところライトゲージだと弦高が上がって弾きにくいので張れません。

それと、くまおさんは自宅での趣味使用なのでピックでコードをガンガン弾くことは稀です。普段は指でつま弾く程度です。そうなってくると、むしろライトゲージはオーバースペックで逆に音がこもってしまうのです。優しいタッチの場合エクストラライトゲージの方が1音1音はっきりと出てくれます。

確かにコードでガンガン弾くと1弦がフレット落ちしたりしますが、これも慣れの問題でしょう。

そして、エクストラライトゲージのテンションの低さは魅力的です。ライトゲージだと指が痛いんですよね。エクストラライトのシャリシャリとした音もくまおさんの好みです。

ですから、アコギ弾きは堂々とエクストラライトを張れば良いと思います。
エクストラライトというと「ちょっと音に妥協した」感が出ているようですが、くまおさんは全くそんな事は思いません。むしろエクストラライトの音の方が好みです。
ギターは趣向品ですし、音なんて誰も気にしないし、ほとんど気がつきもしないので好きなものを張りましょう!エクストラライトで逆ぞり現象はくまおさんの場合見受けられないので問題ないと思います!