アコギの弦は緩めるのか問題

アコギの弦は緩めるのか問題について、くまおさんの考えを書きます。
くまおさんの結論としては「緩めない」です。

理由を書きます。
まず、メンドクサイ。毎回チューニングなんてしていられません。

有名なメーカー見解の一つがテイラーの「弦は緩めるな」というルールです。
テイラーは弦のテンションがかかる事を前提に作っているから緩めないでいいと公式に発表しています。
また、それによりネックが反ったりした場合には簡単にネックの角度調整が出来る仕組みもセットで理論を展開しているので、かなり説得力があります。

明らかに矛盾しているけれども、一般化している言われ方として、
「頻繁に弾くギターは緩めない、しばらく弾かない場合は緩める」という意味不明な理論があります。

頻繁に弾くとか弾かないとかは弦の張力と、ギターに与える影響としては関係ないよね?と理科を勉強した人なら思うはずです。
頻繁に弾こうが、弾かなかろうが弦の引っ張る力はトップ板や、ブリッジ、ネックにかかっています。頻繁に弾くからといって張力が弱まるなんてことは別にありません。

ですから、上記は多分嘘です。勘です。感覚であり、化学的な根拠はありません。
上記は補足事項があって、頻繁に弾くギターはコンディションが変わればすぐにわかるだろうから、張りっぱなしでもすぐに修理に出せるでしょう?だから緩めないでもいいんじゃね?
という意味合いが含まれていると思います。
しばらく弾かないギターはブリッジが剥がれても気が付かないだろうから、緩めておいた方が致命的なダメージが出る確率は多少減るよね。という程度でしょう。

じゃあ、弦を張りっぱなしにした場合、問題は起こらないのか?という事ですが、
これも答えが2種類あって、起こる場合と起らない場合があると言えます。

くまおさんは沢山のアコギを持っていますが、以前に借りたHD-28(マーチン)1980年頃のギターは弦の張りっぱなしによる、ポッコリお腹が発生しており、
弦高が4㎜を超えていました。これはスキャロップドブレーシングという強度不足なブレーシングの弊害ではないかと勝手に結論付けています。

そして、実際にくまおさんがは弦を張りっぱなしなわけですが、主にエクストラライトとカスタムライトを張っています。
理由は指がいたい事と、音が好きだからです。
この場合、特に不具合は発生していません。

ただ、同じギターにライト弦を張っているとネックが反って弦高が上がってくることが分かっています。
おそらく、そのギターはライド弦を張るならばロッドを回したりして適正な調整をする必要があるのでしょう。

ですから、弦を緩めるか緩めないかというよりは、個体によって違うと言うのが答えなのだと思います。
面倒なので弦は緩めたくありません。ただ、弦を緩めないとネックが起きたり、反ってくる個体も存在するので、その辺りは自分のギターで試してみてください。

くまおさんはマーチンもヴィンテージギターも張りっぱなしです。