どうせやるなら楽しくやろう!という詭弁

こういう上司いませんか?

「どうせ仕事をやるなら楽しくやろう!おれはそういうタイプだから!キラン!」
「人の嫌なところを見るのではなく、いいところを見ましょう!

みたいな事を言う人って一定数居ますよね?
くまおさんはこの考えには賛同できません。仕事なんだから嫌なこともあるだろうし、どうしても嫌いな人もいるでしょう。それを無理やりやりがいが有るように思考変換するのには無理があります。
いくら言ったって無理なものは無理だよ。

そりゃあ、人生の大部分を占める仕事は楽しいに越したことはないですよ。ありがたいことにくまおさんは今の仕事は結構楽しいです。
でも、そうじゃない人がいるのも認識していますし、くまおさんも仕事が楽しくない期間のほうが人生においては長いです。

じゃあ、楽しくないからといって仕事をサボるのかというとそれば別問題。
楽しくないけれども、ちゃんと結果を残すように頑張ります。

くまおさんは営業マンですが、営業が好きではありません。
でも、訓練をした上に、まあまあのセンスがあるので得意です。

人に断られると精神的なダメージを食らうのでなるべく新規営業を行いたくありません。
しかし、社会人になってからずっと新規開拓の営業マンです。

営業は好きではありませんが、得意です。矛盾していますか?
好きなことと得意なことは必ずしも一致しませんよね。

好きではないからこそ、営業をしなくて済む様に色々と考えて営業します。

くまおさんは実は足がとても早いです。
小学生の時は市民陸上大会で小学校3年生から6年生までぶっちぎりの金メダルでした。中学校でも一番でしたし、高校でも陸上部に短距離走で勝てました。ちなみにくまおさんはサッカー部です。
でも、走るのが嫌いです。
運動神経は比較的良い方で、学生時代は文句なくスポーツマンでしたがあまり運動が好きではありません。
大人になってから再認識しました。「あっ、くまおさんって運動が好きじゃなかったんだ。汗をかくのが嫌いなんだ。」と。
あの汗を書いてベタベタするのが嫌なんですよね・・・。

部活を引退してから、「体を動かさないとウズウズするわ〜」と言っていた同級生が多い中、くまおさんは「いや〜スポーツ辞めてからすこぶる快調だわ〜余計な体力を使わないからかもな〜」と言っていましたしウズウズしたことなどありません。

更に余談ですが、中学校時代は都内のサッカークラブチームに選抜試験を受けて入り、最大4軍まであったチームのキャプテンを務めていました。このチームは社会人チームまでありトップはJFLです。そのジュニアユースチームに属していました。ですから、まあまあ頑張ってサッカーをやっていたと言えます。

幼稚園から高校卒業までサッカーをしていましたが、今では全くサッカーに興味がありません。
というかスポーツ全般を見ません。
スポーツは全般的に得意ですが、あまり興味がありません。よく考えてみると、体を動かすという行為があまり好きではないのですね。

とってもうろ覚えですが・・・
フラガールという、常磐ハワイアンセンター(現スパ・リゾート・ハワイアンズ)を題材にした映画を思い出しました。
しずちゃんのお父さんは炭鉱で働いています。その頃のいわき市での仕事は炭鉱夫が多く、仕事といえば炭鉱でした。
ですから、仕事=辛いことだったのです。
そんな中、みんなの前でフラダンスを踊るという「仕事」は母親にとっては受け入れられるものではなく、猛反対されます。仕事は辛いもののはずなので楽しくダンスを踊ることを仕事とは認識できないのです。
しかし、楽しくダンスをおどるしずちゃんをみた母親は段々と考えを改めてゆきます。
そして「もしかし仕事が楽しくてもいいのかな?」と考えを改めてゆくのです。

昔は仕事は辛いのが当たり前でした。ところが今は仕事を楽しめないやつは器量が狭いという扱いをされます。
やりがいの強要というか・・・楽しさの押しつけというか・・・なんでこう・・・極端にブレるのかな?その間だって有りますよね?

価値観がブレすぎです。
そりゃあ、くまおさんだって仕事は楽しいに越したことはありません。
でも、仕事なんだから辛くても構わないとも思っています。そこは報酬とのバランスです。
ですから、つらい仕事も織り込んで考えます。

「どうせやるなら楽しくやろう!」と青春映画みたいな事を言う上司とはあまり密な関係を築けないと思います。
くまおさんはね、営業なんてしたくないんですよ。でもね、得意だから長年営業マンをやっています。
大体、出会う営業マンよりもくまおさんのほうが知識と経験値、センスが上回ってしまいます。その上ウェブ知識まで有りますからね(笑)

本当に、営業は好きではないのです。でもまあまあ得意なんです。

そいうい人もいるというお話です。