お気に入りの美容院がブラック企業だった話

10年くらい通っているお気に入りの美容院があります。
この美容院の素晴らしいところは、「面倒くさく無い」という事です。

今まで、一度たりとも不快な思いをしたことがありません。
これってすごい事だと思います。

以前の仕事柄、全国出張が多く様々なエリアのホテルに宿泊しました。
最終的にくまおさんが選んだホテルは、地域で一番とされているシティホテルでした。シティホテルというのは、結婚式などの宴会が出来るホテルだと思ってください。例えば、ホテルオークラとかニューオータニとか、ヒルトンとかその様なホテルです。〇〇グランドホテルなんていうのも当てはまります。

ハッキリ言ってビジネスホテル（〇〇インみたいな）の方が明らかに便利です。
大浴場があったり、充電器が標準完備だったり、ズボンプレス、消臭剤等々ビジネス出張の痒いところに手が届きまくるのがビジネスホテルです。
しかし、最終的にはシティホテルを選んで宿泊していました。その理由面倒くさく無いからです。

これは確率の問題だと思うのですが、嫌な経験をする事がシティホテルの方が明らかに少なかったのです。おそらく、ホテルに就職する人が就職先として考える優先順位の高い会社は、名の知れたホテルだと思います。すなわち、シティホテルは入社倍率が高いので優秀な人が働いている可能性が高いと考えられます。故に、あまり嫌な思いをしないし、結果として面倒な事が発生しないと、くまおさんは思っています。

美容院の話に戻します。
この美容院、面倒くさく無いのです。まず、担当美容師さんはむやみやたらに話しかけてきませんし、売り込んでも来ません。次回予約もスマートに誘導してくるので、ストレスがありません。
まず、アラフォーのオジサンはおしゃれが恥ずかしくて面倒くさくという考えを持っています。ですから、次回の美容院予約とか考えたくもありませんし、新しい年下の美容師さんと話を合わせて語らうなんて勘弁してくれという感じです。
少しくらい単価が高くても、めんどくさく無いならそちらを選びます。
人生の中で、「考えなくても自動的に完了する事」を増やしてゆくと、ストレスが減ります。

今通っている美容院は大体30席くらいあり、駅近ですが、メイン通りから裏路地に入ったビルの1階です。その他にも、トータルで10店舗位グループがあるようです。

たまたま、くまおさんのかなり親しい友人の友人が働いているという事が分かり、それが繋がったのが今年の2月。そして、6月の自粛明けに訪問したところ、その方がグループの社長になったと聞きました。（当日は店舗にはいませんでした。）
そこで、親しい友人に「社長になったんだってね～。今度、食事に行くときにくまおさんも誘ってよ。」といった事が始まりです。

もともと、大した会社だな～と思っていました。というのも、営業会社風の社員教育をいたるところで感じていたからです。10年も通っていると美容師さんとの雑談で、そういった話が沢山出てきます。
たとえば、研修関係。かなりしっかりと外部コンサルタントを召喚して施されています。決定的なのはお寺での座禅研修。これを聞いた時は「うわ～この会社ヤバい（笑）すごいな・・・。」と思いました。

以前の担当者が、お店の女性店長だったこともあり、繁盛店の理由を色々をヒヤリングしてみました。その結果・・・店長は何も知らなかったのです。
という事は、会社全体の仕組みとして集客システムが出来上がっているという事であり、店長（優秀な人）に依存しない運営なんだな～と感じ増々関心を持つようになりました。

また、毎年新卒社員が入社して、まあまあ定着率が高いのですが、その新卒社員がもれなく超田舎出身なのです。超田舎です。くまおさんは全国出張が多いので土地勘はあります。超田舎です。
これはおそらく、退職予防の為だと思います。超田舎から東京に出てくれば、覚悟が決まりやすいので辞めにくいという効果があります。新卒は自社の色に染めやすいです。

そして、この美容院、都会には出店していないのです。くまおさんの住んでいる西東京エリアに集中的に出店しています。これも戦略だと思うのですが、都会に出展すると競争が激しくなります。また、田舎から採用した従業員が外の世界を見るようになるのでコントロールが難しくなります。（この辺りはくまおさんの別記事でブラック企業談義があるので探してみてください。）

親しい友人にくまおさんの見立てを伝えたところ、ほぼ当たっていると（笑）
あの会社は宗教っぽくて、従業員の外部との接触をとても嫌うと言っていました。でも素晴らし美容院だよと。

これね・・・ガチガチの営業会社と全く同じです。
そして、これを女性の組織で実施していると言うのがものすごい事だと思うのです。
多分創業者の愛読書はこれです。訪問会社の愛読書。