いとしのジョージ・ハリスンのギター(ロッキー)制作記録①

息抜きがてらにギターの塗装を開始しました。

くまおさんはビートルズが好きです。そしてビートルズの楽器も好きです。
そしてギタリストです。
学生時代に購入した安ギターが押し入れにあったので、塗装をしてジョージ・ハリスンのサイケペイントストラトキャスターである通称「ロッキー」を作ってみようと考えました。

マジカル・ミステリー・ツアーの際にジョージ・ハリスンが持っていたフェンダーのギターです。
こちらはジョージとジョンがお揃いで購入した61年製フェンダーストラトキャスターにジョージハリスンが自身でペイントしたものです。ビートルズはあまりフェンダーのイメージがないですね。色はソニックブルーです。
現行モデルでも販売されています。メイドインジャパンモデルで定価約10万円。

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このロッキーは現在はジョージハリスンのご家族が所有しているらしいのですが、その復刻版はフェンダーからは発売されたことがありません。
その為、これと同じギターを手に入れる為には自力で制作するか、リペアショップでオーダーするしかなさそうです。

ジョージファンは世界規模で存在するので、フェンダーカスタムショップで100万円位で発売されても即座に完売するのではないでしょうか。

おそらく、ロッキーを自作しようと考えている人は沢山いると思うので、その人たちの為にもなるべく手順を記録してゆこうと思います。
その際に使用する塗料等も出来るだけ分かる様に紹介するつもりです。

是非参考にしていただければ幸いです。

さて、当初は保有していた安ギターに塗装をしようとしたのですが、壊れて音が出ません。それに少し仕様が違う。
という事でメルカリで同じようなブルーの安ギターを落札しました。3,000円です。

新品で購入しても1万円台の安ギター「シールダー」です。

少し前にこんな本を買いました。ビートルズの楽器がひたすら掲載されています。

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その中に「ロッキー」が載っている箇所をスキャンして、100%に拡大します。

望ましくはラッカー塗装だったのですが、室内作業だとシンナー臭に耐えられなくなるし、仕事の合間に息抜きがてら作業したいので、諦めました。壁画用に購入していたポスカでピックガードにペイントします。頭のなかでは「something」がエンドレスリピートです。

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こんな感じでとりあえず完成。


さて・・・このあとはどうやってコーティングするか悩む。。。
ポスカは水性なのでラッカークリアを噴いたら絶対滲むだろうな〜。

でもポスカでのペイントは楽ですね。全体でも2時間はかからなかったと思います。筆で書いていたら5時間は下らないでしょう。

コーティングについて検証してみました。ネット情報によるとポスカは水性ニスであれば滲まないとの事。
そこで、水性ウレタンニスをAmazonで購入。

早速、テストピースで塗ってみたところ・・・

おいおい・・・滲むじゃねーか・・・。「ウレタン」と言うのが悪いのかと思い、ただの「水性ニス」を試したのですが、それでも同じようにポスカが溶けてしまいます。

試しに、水で濡らした刷毛でポスカをなぞってみたところ、水でも溶けだすことが判明。特に青が溶けやすくすぐに流れてしまいます。
困ったな~という事で、アクリルラッカースプレーをテストピースで試したところ、意外と滲まないことが判明しました。


砂吹きしながら、薄く薄く何回にも分けて重ね塗りしました。
薄く塗装の上に乗せる感じで吹くのがコツかもしれません。ある程度定着してきた段階で、上塗りを厚くして行くと成功しそうな気がします。

うん。問題なさそう。これは引き続き時間をかけて何度も何度も上塗りして塗膜を厚くする予定です。

同時にヘッドの着色を行います。オリジナルは60年代なのでトラスロッドがボディ側にあるのですが、この安ギターはヘッド側にトラストッド穴がある為、若干仕様が異なります。
まあいいです。ヘッドの塗装をヤスリで多少削り落とし、マスキンを行い、下地のサーフェイサーを吹き付けます。


こちらを購入しました。どうやらポリウレタン塗装のギターにそのまま色を吹き付けると、塗装府が剥げてくるようです。
そこで、下地処理を行う事で、塗装とギター表面の接着力を上げます。
グレーが一般的なようですが、発色を重視する為にホワイトを選びました。

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サーフェイサーを2度吹きした後に赤の着色。こちらも数回に分けて吹き付けました。

使ったスプレーはアクリルラッカークリアとホームセンターで売っている着色用のスプレー赤です。両方とも数百円。

一日乾燥させてからヘッドの着色を行います。

下絵を書こうと思ったのですが、鉛筆だと全く線がかけないのでフリーハンドで書くことにしました。多少失敗しても構いません。きっとジョージも雰囲気で書いたのだろうから。

使用した塗料は「水性ワイドフレッシュ」という水性ペンキです。匂いが少ないので屋内での作業も可能です。200ml入で一缶648円でした。

こんな感じで完成です。大地30分位かな。そんなに時間はかかりませんでしたが、筆に慣れていない人だと、この絵柄を書き込むのは難しいかもしれません。ちなみに筆は、ダイソーで100円の水彩絵の具用筆です。

きみどり色のペンキを購入していなかったので、ブルーとイエローを混ぜて作りました。黒もなかった為、数色混合してそれっぽい色を調合。

この作業の合間にボティの塗装剥がしにチャレンジです。と・・・その前に、半田を溶かして(2箇所)ボディと配線を外します。半田ごてはダイソーで500円でした。

さあ、塗装剥がしです。電動サンダーを使います。

出来れば、全部剥がしたいのですが、ポリ塗装ってすごく硬いのね・・・そして分厚い・・・。これは大変過ぎます。表面だけ剥がしてサーフェイサー処理で乗り切ろうと思います。

電動サンダーはAmazon3,000円くらいでした。

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テストピースをディスクグラインダーでも削ってみたのですが表面が荒れてしまうので、あまりおすすめしません。

ちなみに、全部剥がしたい理由は、塗料の差です。もともとウレタンコーティングのギターに対して、水性塗料で着色すると、年月が経過した後にその境目から塗装が剥がれるらしいのです。異なる塗料収縮差が問題のようなのです。

ただ、電動サンダーでもなかなか塗装がはげません。60番〜240番までのヤスリで試したのですが、簡単には取れない。もっと最適なヤスリがありそうな気がしますが・・・経験がないのでわかりません。

削っていて気がついたことがあります。この青い塗装の下に、白い下地があります。そして、その下に更に透明な下地があるようです。現在はこの透明な下地層であり、木材の地は出てきていません。だた、これ以上削るのが本当に大変なので、もう諦めます・・・。これでいい。

ヘッドとピックガードが乾いたので仮組みしてみました。おーロッキーっぽい!想像していたよりも、時間がかからずスピーディーに進んでいます。これはくまおさんが器用だからかもしれません。

やっぱり問題は最後のコーティングですね。。。

長くなったので、つづく・・・