いとしのジョージ・ハリスンのギター（ロッキー）制作記録④【完成】

ウレタンクリア2回目を吹こうと思っていたのですが、思いのほかちゃんと塗膜が出来ているので1回でOKとします。

とりあえず仮組してみます。

おー！ちゃんとロッキーだ！

ちなみに一晩乾かした状態です。あとでわかったのですが、ウレタンクリアは完全硬化に1週間かかるそうです。その為この時点では塗膜がまだ柔らかいです。触ってべた付くという事は無いのですが、爪でおしたりピックでひっかくと後が付きます。てっきり1番で乾燥すると思い込んでいたくまおさんはそのまま触っています・・・。まあ、いいです。

さて、次は導電塗料です。
こいつの仕組みがイマイチわからないのですが、弟（ギターマニア※自分でシールドなどを半田付けするようなマニア）に聞いたところ、塗った方が良いというので塗ることにしました。
サウンドハウスで約1300円です。

そして内部には導電塗料ぬりました。写真を撮り忘れました・・・。サブ機の写真を載せます。塗ったらポットと導電塗料施工場所をアース接続する必要があるらしいのですが、よく分からないので、それはおいおい弟にやってもらう事とし、次の作業に移ります。

外してあった、弦アースの半田付けとジャック差込の半田付け作業をして組み込みを行い完成です。

その後、弦を張ってネックの反りを直して、オクターブチューニングして・・・。音が出る状態になりました。

うん。うん。満足のいく完成度です。塗装はガタガタだけども、ジョージのロッキーも同じように手塗りなのできっとガタガタです。あちらはオーバーラッカーだと思いますが、くまおさんは利便性を重視しウレタン仕上げです。

ちなみに、ヘッドとピックガードを忠実に再現するならば、緑色のマニュキアを塗る必要があるのですが、それはやめました。何となく失敗しそうな気がしたからです。緑ラメのマニュキアは当時の奥様、パティ・ボイドのものだと言われています。

サムシングのミューズは彼女です。プロモーションビデオにも登場しています。そして、後にエリック・クラプトンの奥様になります。ジョージと友人関係にあったクラプトンはジョージの妻であるパティ・ボイドに恋をしてしまいます。そしてその思いを歌ったものが「いとしのレイラ」です。なんだかすごい話ですね。

話をもどして、ちょっと気になる点は1.2弦の5.6フレットがビビッてペキペキ鳴ります。これを解消するには弦高を上げればよいのですが、あまり弦高を上げると弾きにくくなるので、現状セッティングでは12フレットで1弦側1.75㎜、6弦側2㎜が限界の弦高かなと思っています。

ちなにみくまおさんはギタリストなので作ったギターは演奏目的です。
実はビートルズのコピーバンドで地元の音楽祭に応募したところ審査をパスし5月に屋外ライブを行うことになりました。
このロッキーはその際にお披露目しようと思っています。

一般的にギターの塗装は薄ければ薄いほどよいと言われています。塗装が薄いことで木材本来の「鳴り」を活かせるらしいです。
ただ、くまおさんとしてはエレキギターなんて電気信号の塊なので、エフェクターを使ってしまえば本来の鳴りなどというものはほとんどわからないと思っています。
高いギターは確かに美しい！そして弾きやすい！これは間違いないと思います。
でもね・・・音なんてシールドやアンプが違えば異なるし、エフェクター使ったら素人ではわかりませんよ・・・。

という事で、今回のロッキーはとにかく塗装が剥がれないようにコーティングを頑丈にすることに重点をおいています。