
ロレックスって凄くね?
なんでロレックスばかり売れるのでしょうか?
くまおさんはロレックスを所有していませんし、所有したこともありません。でも欲しいです。
なんでって・・・そりゃあカッコイイからです。
サラリーマンをやめてから、時計をする機会がほぼなくなり、興味が失せていたのですが、たまたまロレックスの現状を知る機会があり驚愕しました。2019年現在ロレックスは品薄の為、正規店で新品を買うことが出来ないそうです。
並行輸入品にはプレミア価格が付いており、どんどん値段が高騰しています。
ステンレス製の時計が100万円以上で売買されています。定価も右肩上がりです。半端ない。
円高に乗じでどんどん値上がりし、円安になっても値段が下がりません。
おいおい・・・いくらなんでもロレックス・・・悪ノリしすぎだろ・・・。
ステンレス時計がなんで100万円もするのさ・・・おかしいよ・・・。
ところで、なぜセイコーはロレックスに勝てないのでしょうか?
まあ、企業規模としては勝っていますが、ブランド価値としては到底及びません。
なぜでしょうか?
ロレックスの時計は、セイコーが開発したクォーツに精度ではとても敵いません。
ロレックスの時計は、セイコーの開発したスプリングドライブには機械式時計の精度として到底及びません。
ロレックスの時計は、セイコーの様に安価に時計を製造することは出来ません。
要するに、セイコーの方が安くて良い製品を作れるわけです。
ロレックスのステンレス時計と同じものをセイコーが作れば10分の1程度の価格で作ることが出来るでしょう。多分。
ロレックスの時計は、時間は毎日ズレるし、値段も高く、定期的にオーバーホールしなければならず、しかもそのオーバーホールに、セイコーのそれなりの時計が買えてしまうくらいの費用がかかる。明らかに製品として劣っているロレックス製品がセイコーよりも価値があるのです。
これは・・・「安くて良いものを作っていればお客様は満足して買ってくれる。」という美しい標語に反していませんか?
おかしいですよね?明らかに安くて良い製品があるのに、ロレックスを買う人は頭がオカシイのでしょうか?
違います。
これがブランドです。
どう考えても勝てる要素がないのに、勝つことができる。それがビジネスの醍醐味だと思います。
そこに存在するのはストーリーです。
ブランドにはストーリーがあります。
ロレックスの時計にはそれぞれのモデルに開発ストーリーがあります。そのストーリーを世の中の男どもは買うわけです。
この事象を多くの人は知っています。ところが自分の仕事の事になるとすっかりと忘れます。なぜでしょうか?
歴史だけで言えば、ロレックスは新興メーカーです。セイコーやオメガの方が古く、パテック・フィリップやランゲ・アンド・ゾーネには遠く及びません。
それでも、ロレックスは圧倒的な人気を獲得しています。
ただのステンレスの時計だからね・・・いやぁ〜ロレックスほんと凄いわ・・・。
ブランドを作り込むことが日本人は苦手なようです。なかなかこの様な会社は日本では出てきません。なんでかな〜。。。ソニーやパナソニック、東芝はそうなっても良かったのだろうけど、ならなかったネ。